誘客は外国人を深く知ること

 外国人観光客を誘客しようと先日、由良町観光協会がモニターツアーを実施。国内に在住している8カ国15人の外国人が町内の観光名所を巡った。内容は興国寺の見学、海上クルーズ、ミカン狩り体験、白崎海洋公園の散策など。宿泊は4カ所の旅館に分かれ、日本料理を満喫した▼海上クルーズでは同行して取材をさせていただいた。海の上から見えたきれいな夕日に感動し、盛んにカメラで撮影する姿がみられた。半面、養殖しているタイへのエサやり体験では、リトアニア男性が「狭い場所に入れられて自由に泳げないタイがかわいそう」という声を漏らした。他の外国人も「この中に何匹のタイが入っているのか」などという質問もあり、リトアニアの男性と同じ感じ方をしたのかもしれない。日本人と異なる感覚かもしれない▼食についても欧米は日本よりも野菜を好むベジタリアンが多い。肉が口に合わないためではなく、環境保全のために肉類を避けているという人もいる。必ずしも外国人が豪華な姿づくりの刺身や有名ブランドのステーキを喜ぶとは限らない▼「敵を知り己を知れば百戦殆(あや)うからず」という諺がある。紀元前500年ごろの中国の軍事思想家の孫子の言葉で、敵の実力や現状をしっかりと把握し、自分自身のことをよくわきまえて戦えば何回戦っても勝つことができるという意味▼外国人観光客の誘客も同じことだろう。異国人の考えや行動を深く考察し、地元にある観光資源を外国人目線でピックアップすることが大切。今回のモニターツアーの目的はインバウンドのニーズ調査。次につながるステップとなったといえるのではなかろうか。(雄)

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