美浜のメモリアルウエスト ガス発電機の稼働検証

 美浜町田井の総合葬祭業、㈲メモリアルウエスト(岩中豊泰社長)は13日、同社駐車場に設置したLPガスの災害時用発電機の稼働検証式を行い、停電を感知して自動で発電するシステムが公開された。今年8月には町との間で住民が本館、別館、駐車場を一時避難所として利用できる協定を結んでおり、大規模災害時には停電が発生しても電気、ガスを供給できる避難所として機能する。

 稼働検証式には、籔内美和子町長、冨安民浩県議、三浦源吾日高振興局長らが来賓として招かれ、発電機の設置工事等に携わった関係者ら約60人が出席。籔内町長は「美浜町にとって大変ありがたい施設。大災害に備えた事前防災対策への取り組みに住民を代表して敬意を表します」とあいさつした。続いて御坊市島、古田鉄工所の古田謹章社長ら発電機設置、設備の工事関係者5社に、岩中社長から社員手作りの感謝状、記念品が贈られた。

 稼働検証では、館内が一時的に停電状態になり、それを感知した発電機が自動的に稼働。約10秒後には電気の供給が始まり、照明が点灯、ガスコンロも使えるようになり、これにより温めた豚汁やぜんざいが出席者に振る舞われた。

 今回導入したのは、世界最大規模の災害時用LPガス発電機で、出力200㌔㍗に対応。このクラスを設置するのは全国で愛知、静岡に続き3カ所目、県内では初めて。メモリアルウエストは最大約100人が避難でき、節電しながら利用すれば、約1カ月にわたり電気の供給が可能になるという。発電用機器は小学校の通学路になっている西川の堤防沿いに設置され、白一色だったガスタンクは「子どもたちや皆さんに親しんでもらえれば」と、社員が温かい印象のジャージー柄を描いた。

 総工費は5500万円以上。中小企業の場合は3分の2は経済産業省資源エネルギー庁の助成が受けられるものの、維持管理には毎年30万円から80万円かかるという。

 メモリアルウエストの笹新治顧問は、「日ごろの感謝を地域の皆さんにお返しできればと、昨年の大規模停電を教訓に、2、3日しのぐための電力では足りないと考え、この規模の発電機を設置しました。設置すれば終わりではなく、維持管理には費用や従業員の協力が必要です。災害は起こらないのが一番ですが、万一のとき、皆さんに避難所を提供できるよう社員一丸となって取り組んでいきます」と話していた。

写真=ガスタンクと発電機を見学する籔内町長ら

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