無関心は最大の敵

 日高川町人権教育講演会で、京都外国語大学教授のジェフ・バーグランドさん(70)から「あってはいけない違い なくてはならない個性~次世代につなぐ人権のバトン~」をテーマに話を聴いた。

 アメリカ中西部のサウスダコタ州出身で、京都在住50年。生まれ故郷がほとんど雨の降らない地域だったため来日して初めて傘を差したことなどを紹介し、自分と日本人との「常識」の違いをユーモアを交えて分かりやすく語った。それでも、人権を考えるうえでは自分と違う人を「常識がない」と排除しないようにしなければならないとし、「自分と似ていない人を排除するというのは潜在意識としてあると思うが、それを超えて、自分と違う人に近づこうとするのが国際化」と、強調。自分と違う人を避け、無関心になるのではなく、逆に関心を持って「新しいことを、人権を学ぶチャンス」と接することで差別がなくなっていくと伝えたかったと思われる。

 ジェフさんの講演後に受講した人権研修では、講師がアメリカ人公民権運動の指導者として活躍したキング牧師の「最大の悲劇は、悪人の暴力ではなく、善人の沈黙」という名言を紹介しながら「差別は、関心をもって見ようとしないと見えない。無関心は最大の敵」と訴えていた。人権や差別という言葉を聞くと自分には関係がないと思いがちだが、実際はどうだろうか。

 ごみが落ちていても、電気をつけっぱなしでも、そのまま知らん顔して通りすぎるような人ばかりになると、いつかは大きな問題に発展すると思う。些細な変化にも気づくことが大事。来月には人権週間もあるので、自分が無関心ではないか、見つめ直す機会としてもらいたい。(賀)

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