女性の活躍で火災予防

 沖縄県那覇市で発生した首里城の火災には、沖縄県民だけでなく多くの日本国民が胸を痛めた。筆者も一度、20年ほど前に訪れたことがあるが、鮮やかな朱色が印象的で、沖縄といえば美しい海と首里城が思い浮かぶ。その沖縄のシンボルが炎に包まれている姿がテレビ映像で映し出されたとき、「えっ」という言葉しか出なかった。観光面でも影響は大きく、周辺の店舗では予定していた修学旅行客がキャンセルとなり、売り上げ減は市民生活にも影響を与える。早くも再建の議論が出ているが、再び朱色が映える姿を見てみたい。

 原因については、配線や延長コードのショートなど電気系統のトラブルとの見方が有力という。電気系統からの出火というと古い民家で配線が劣化したり、コンセントの差し込みにたまったほこりから火が出るトラッキング現象などが思い浮かぶが、首里城のような新しく、また管理もされている建物で電気火災が起こるとは考えもつかなかった。ということは、どこの家庭でも起こりうることだといえる。知識を持ち、意識を高めることが火災予防の肝になる。

 筆者が担当するみなべ町では来年度、消防団に女性分団を組織する。女性団員10人を現在募集中だ。すでに役場には数件の問い合わせが来ており、反響があるという。主な役割として、まだ具体的には検討中だが、住民の防火や防災意識を高める啓発活動を担うことになる。高齢者宅を訪問して火の用心を呼びかける取り組みができれば、広報紙や行政無線での啓発よりも大きな効果が得られる。SNSを使った発信もできるだろう。多くの女性が手を挙げ、日高地方のほかのまちの手本となるような活躍を期待したい。(片)

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