大阪から移住の女性が印南の特養でボランティア

 地域のみんなともっと仲良くなりたい――。大阪から印南町印南に移住してきて9年目となる安台(やすだい)理恵さん(61)が26日、そんな思いを持って特別養護老人ホームカルフール・ド・ルポ印南で、初の音楽ボランティアとして趣味のピアノ演奏を披露した。安台さんが会員になっている、同町シルバー人材センターが企画したイベントで、センターとしては移住者の地域参画の橋渡しにも一役買っている。

 安台さんは大阪府豊中市出身で、結婚して夫婦で尼崎市に住んでいたが、これまで介護していた両親が亡くなり、自由な時間も取れるようになったことから、父の出身地(日高町)である和歌山で住みたいと思うように。夫婦で釣りが趣味ということもあって、海が近い印南町印南に移住。尼崎市にも住居はまだあり、夫は同市に住所を置いたままだが、安台さんは印南に住所を移しており、いまは週に3日ほど印南で過ごしている。

 そんな安台さんは子育てがひと段落した20年前からピアノを始め、ピアノが設置されているJR印南駅で練習することも。今年5月にはテレビ朝日で放送された「珍衝撃映像バラエティー ナニコレ珍百景」で、JR印南駅が紹介され、珍百景に登録されたが、その時の映像の中でピアノを弾いたのが安台さん。また、同駅の一角に同町シルバー人材センター事務所がある関係でセンターのことを知って入会。趣味のピアノを生かして、センターの地域貢献の一環で音楽ボランティアをすることになった。

 当日はカルフールの利用者約80人を前に「私も60歳を過ぎたので、皆さんと仲良くさせてもらえたらと思いシルバー人材センターに入りました。災害の暗いニュースが多いですが、音楽の力で心をほぐしてもらえれば」と話し、「ふるさと」や「瀬戸の花嫁」などの唱歌、歌謡曲を披露。来場者も一緒になってうたっていた。ジャズの演奏もあり、大きな拍手が送られた。

 同センターの田中統(はじむ)局長(66)は「音楽ボランティアは年2回程度実施できれば」と話している。

写真=利用者の前でピアノを弾く安台さん

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