〝止まらない県〟脱却を

 一般社団法人日本自動車連盟(JAF)は、信号機のない横断歩道で歩行者がいる場合に車が一時停止するかの調査結果を発表した。全国合計94カ所で9730台を対象に行った結果、一時停止した車は1660台(17・1%)で、前年調査より8・5%増加したものの、依然としてほとんどの車が停車していないことがわかった。

 和歌山県は全国平均以下の8・9%で、トップの長野県の68・6%に比べるとかなり低い。ただ前年の1・4%に比べると約6倍で、少しずつだが意識は高まってきている。実際に、筆者も日高地方を走行していると、以前に比べて停車する車が増えたように感じる。特に日高町のある小学校の周辺。そこでは停車した車に対し、横断歩道を渡り切った児童がわざわざ振り返り丁寧にお辞儀してくれる。道路交通法で定められているので、わざわざお礼してもらって申し訳ないが、そんな児童たちの丁寧な対応のおかげか、その周辺では一時停止する車が多く感じる。

 とは行っても一時停止されない場所も多い。停止しない理由に「後続車がなく、自分の車が通りすぎれば渡れる」「歩行者がいても渡るかどうか分からない」などが多い。停車率が圧倒的1位の長野県も何も特別な理由があるわけでなく、啓発活動のたまものとしている。長野でも過去には同様の理由で停車しない車もあっただろうが、啓発を通じて一人一人が道路交通法を尊重し、当たり前のように停車する習慣が身についたのだろう。和歌山でも各ドライバーが意識を高め、来年の調査では停車率がさらに飛躍的に向上することを願いたい。(城)

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