
県内の児童生徒の発明品を審査する第52回「私たちのくふう展(一般社団法人和歌山県発明協会主催)」で、御坊市少年少女発明クラブの岡本花穂さん(御坊小5年)の作品「ピカーと光って準備万端!! 小物入れ付きえんぴつ削り」が近畿経済産業局長賞を受賞。来年春に東京で開催される第78回全日本学生児童発明くふう展の書類審査に進むことが決まった。
536点の出展があり、9つの賞に31人の作品が選ばれ、このうち、6点が全日本くふう展への推薦作品に選ばれた。
岡本さんの作品は、鉛筆がきちんと削れているかをチェックできる収納ボックス。鉛筆を使う際、きちんと削れていないと、削り直さないといけない手間を省こうと製作。箱にある穴に鉛筆を差し込み、きちんと削れている場合は芯の先がセンサーに触れてライトが点灯し、先がとがっていなければセンサーが反応せず点灯しない仕組みになっている。
発明クラブが毎年開いている夏休み工夫教室で、和高専OBらの指導の下、設計から製作まで手掛けてきた。全日本くふう展へは12月に書類審査があり、通過すれば来春のくふう展に出展できる。
全日本への推薦は逃したが、岡本さんの兄で発明クラブで「センパイクラブ員」として指導している岡本太一君(日高附属中1年)も県発明協会長賞を受賞。作品は「楽々、全自動フタ巻き巻きマシーン」で、浴槽のふたを電動で開け閉めする装置のミニチュア模型を作った。
写真=岡本花穂さんの作品「ピカーと光って準備万端!!小物入れ付きえんぴつ削り」