御坊市文化賞 今年は池口さんと夢屋舞組

池口さんは1968年に募集があった和歌山の県章デザインに応募。和歌山の「ワ」をデザイン化、県民の和を象徴し、明日に向かって果てしなく発展する南国紀州、力強く大らかな風格で進取に富む豊かな県民性を表現したマークは、応募総数815点の中から入選、採用された。

これを機にシンボルマーク制作等の依頼が来るようになり、72年にデザイン事務所を設立。同時にKGDA(関西グラフィックデザイナー協会)大阪本部会員となり、以来、地元を中心に東北から九州まで多くの企業や団体のシンボルマークを制作する一方、KGDAグランプリ作品展で多くの賞を獲得し、グラフィックデザイナーとして高い評価を受けている。

また、09年に黒い紙を刃先で切り出して描く剪画(切り絵)を独学で始め、11年の初出展は落選したが、13年には第28回国民文化祭やまなし「国際切り絵コンクール」で世界12カ国・342作品の中から上位4番目となる優秀賞を受賞した。「1㍉の世界から大宙(おおぞら)へ」をモットーに、制作に取り組んで10年目、切り絵との出会いの中で自身を表現できる喜びを感じながら活動を続けている。

受賞に「このような賞をいただくことになり、思いがけないことでびっくりしています。長い間この道一筋に仕事を含め、やりたいことを続けてこられた結果だと思います」と話している。

夢屋舞組は御坊市唯一のよさこい鳴子踊りチーム。09年5月の結成で、04年に市制施行50周年記念を機に市が企画した団体が母体となっている。メンバーは小学1年生から70代まで幅広い年齢層で構成され、地元御坊・日高地方のほか、県内外の在住者が所属。全てオリジナルで楽曲や衣装、振り付けを毎年一新している。

活動は毎年8月に和歌山市で開催される「おどるんや~紀州よさこい祭り~」出場を中心に、和歌山市を含めて県内外7地域での祭りと連携。紀州・泉州のよさこい踊りの発展に一役買っているほか、地元の小さな行事に積極参加し、楽しさや素晴らしさを伝えるとともに、イベントを全力で盛り上げている。「みやこ姫よさこい祭り」では運営の中心を担い、今年8月にはよさこい鳴子踊り発祥の地・高知県の「よさこい祭り」に念願の初出場。全国の207チームに混じり、和歌山県御坊市を大いにアピールした。

世代を超えた「ご縁」「繋がり」がよさこい踊りの醍醐味として、子どもたちに広く普及するため、御坊から発信する「よさこい」、御坊に集まってくる「よさこい」に貢献できるチームを目指している。

吉田代表は「このたび栄えある御坊市文化賞をいただくことになりました。本当に感無量。まだまだ未熟な私たちですが、これを励みにより一層精進してまいりたいと思います」と話している。

写真=池口さん㊤と夢屋舞組

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