パワフルな高齢者に思う

 先月は敬老月間だったが、先日、主に高齢の方々で結成する御坊フォークダンス愛好会の発表会を取材。他の取材と重なりわずかな時間しかいられなかったが、そのパワーに「敬老」というよりは単純に敬意を覚えた◆ポーランド風のワルツ「ポロネーズ」に続き、アンデス音楽で踊る「チリリ」。シンプルだが速いテンポの曲で、参加者の皆さんは右へ左へと動きながら手を打ち、指を鳴らし、実に楽しげに軽やかにダンス。「カッコいい」と感嘆するほどで、取材を終えてもしばらく頭の中で「♪チリリ、チリリ」と印象的なサビの部分が鳴っていた。あとで調べるとボリビアの曲だった。ちょうど読んでいる本にボリビア革命が登場したところで、不思議な気がした◆話はまったく変わるが、香港で長期間続くデモを「香港革命」とする表現がみられ始めている。8月にテレビで「デモ参加者が暴力に走らないよう説得しながら支援を続ける」という現地の医師が紹介されており、興味を持って経過をみていた。だが双方の動きは過激化、ここへ来て警官の市民への発砲もあり、状況がどこへ向かうか予測できない◆世界史には膨大な「革命」がある。明治維新も革命だった。ビロード革命、ジャスミン革命など美しい名前のものも多いが、80~90年代のフィリピンのピープルパワー革命、ベルリンの壁崩壊等の東欧革命はリアルタイムで見ていただけに忘れがたい。退屈なように見える日常は世界のほんの一部に過ぎず、世界はいつも揺れ動いている◆戦中~戦後の激動の時代を過ごしてこられた世代の皆さんがはつらつと活動されているのを見るにつけ、若い世代にも、世界の先行きに興味を持って向き合える気概とパワーがあってほしいと思える。(里)

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