あなたも私も狙われている
- 2019/10/26
- 日高春秋
不審な電話やはがきによる架空請求、儲け話、訴訟など様々な手口の詐欺が横行。被害に遭う人が後を絶たない。最近では、電話で社協職員を名乗り、一人暮らしかどうかや家族構成、貯金額などを問い合わせたり、玄関先に現れたりする不審事が県内でも発生し、注意が呼びかけられている。
筆者の自宅は日中留守にしていることが多く、自宅の電話への着信は分からないが、スマホへの不審メールには辟易している。芸能人が間違えてメールしてきた風のもの、「2000万円を譲りたい」「僕のこと覚えてますか」、読めない漢字の羅列などなど。さすがにこれらは、怪しすぎるので関わらないが、あやうく引っかかりそうになったのが、ネット通販アマゾンを装ったメールで、「会員情報を更新してください」というもの。日ごろから利用しているので「あれ? どうしたんやろう」と思い、記載のURLを開こうとしたら、「不正なサイトにアクセスしようとしています」とセキュリティー機能の表示。調べてみると、カード番号などを入力させるサイトに誘導されるところだったようだ。
もっと気持ちが悪いのが、SNSアプリのLINEで「PCでLINEにログインできませんでした」、ドコモアカウントに「この端末(スマホ)以外でログインが確認されました」というもの。ログインに身に覚えがなく、アカウントの乗っ取りが目的のよう。乗っ取られると、なりすましてメッセージの送信をされたり、個人情報が流出したり、金銭に関わる情報を盗まれたり。
便利になればなるほど、分からないことも多くなるが、金銭だけでなく「信用」や「友人」を失うことにもなりかねない。知識を付け、セキュリティー設定など、できる限りの対策を講じなければならない。(陽)