魅力的な駅づくり

 高校生のころは毎日電車を使っていたが、社会人になってからほとんど利用することがなくなった。筆者の家が駅から遠いということもあるが、どこへ行くにも車が中心。和歌山市内や大阪などはもちろんだが、以前は東京にも車で行ったことがある。いまでは電車のドアをボタンを押して開ける必要があったり、特定の車両のドアしか開かないなどの話を聞くと、きちんと乗り降りできるのかも不安になるくらいだ。

 日高地方では、移動の中心が車という人も多いだろう。そのせいか都会では駅前が栄えている場所が多いが、日高地方の各駅をみてみると、地域内で最も栄えているとは言えない場所も多いだろう。

 ネットで公開されている1人当たりの鉄道利用率などを比較した鉄道旅客輸送量ランキング(2013年)をみると、1位は圧倒的に東京。次いで大阪、神奈川、千葉、京都など、東京と大阪を中心とした都市部が上位を占める。和歌山は19位で中位に位置した。

 先日、印南町のJR印南駅で「夕暮れコンサート」と題し日曜の夕方にエレクトーンとピアノのコンサートが開かれた。地元の教室の講師や教室生たちが有名な曲を演奏。待合室がいっぱいになるくらいの人が集まった。筆者も久しぶりに訪れた駅に新鮮な感じがしたが、時折止まる電車の乗客が人の多さに驚いている様子が見え、「印南」の印象が強く残ったのではないだろうか。

 地方では利用者が少ない鉄道も、都会では重要な移動手段で、駅はその地域の顔になる。観光や里帰りで来る乗客を迎える魅力ある駅づくりは、いつかその地域に人を呼ぶきっかけになるだろう。そのためにも駅を活用した持続的な取り組みが必要だ。(城)

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