避難準備できてますか
- 2019/9/4
- 日高春秋
1日の防災の日を含む8月30日から5日までの防災週間に合わせて御坊警察署が、署1階に災害の写真を展示している。災害の記憶の風化を防ぎ、大規模災害に対する住民の危機意識の高揚を図ろうと、過去の災害での県警広域緊急援助隊の活動や被災地を記録した写真を展示。大地震や津波に対する備えや南海トラフ巨大地震による日高地方の津波浸水想定が書かれたリーフレットを置いている。
一方、御坊市では本年度、御坊地区で津波避難マニュアルの策定が進められている。南海トラフ巨大地震を想定し、津波の襲来までに住民の避難を完了させるための地域別マニュアル。島地内に引っ越して1年になり、日高川町の実家に住んでいたころは気にしなかったが、南海トラフ巨大地震の津波浸水想定を見ると、いまの家は色付けされた「浸水区域内」。日高川河口の最大津波高は16㍍、津波到達最短時間は13分で、無事に避難できるだろうか。
8月15日昼に広島県に上陸し、夜にかけて広い強風域を伴いながら、西日本を縦断した台風10号。和歌山県内も激しい雨と風に見舞われた。日高地方でも日高川等で氾濫危険水位を超え、新たな警戒レベルが導入されて以降初めて、速やかな避難を求めるレベル4が発令された。携帯電話の緊急速報が鳴り、寝ている妻を起こすべきか、何を持って逃げようか悩みながら、スマートフォンで県のホームページから河川監視カメラの映像を見つめること半時間。1時間たったころには眠ってしまった。幸い無事に目を覚ますことができたが、本当に避難が必要なとき、ちゃんと逃げられるだろうか。あらためて日ごろからの備えについて考え直したい。(笑)