
美容業界のアカデミー賞といわれる「ジャパン・ヘアドレッシング・アワード(JHA)2019」で、御坊市湯川町財部の「COCOLO HAIR」(ココロヘアー)オーナースタイリスト・小池直史さん(42)が、「ニューカマーオブザイヤー(新人賞)」部門で初めてファイナリストに選ばれた。優れた美容技術者を表彰する国内最高峰のコンテストで、県内では12年ぶり3人目の快挙。11月11日に東京で授賞式が行われる。
JHAは一般社団法人ジャパン・ヘアドレッシング・アワーズ・アソシエーションが主催し、今年30回目。国内美容専門7誌にクレジット(名前)入りで掲載された作品が対象の「ジャパンヘアドレッサーオブザイヤー(大賞)」(掲載8作品以上)と「ニューカマーオブザイヤー」(掲載2~7作品)、一般公募作品が対象の「ライジングスターオブザイヤー(各エリア頂点)」と「エリアスタイリストオブザイヤー(各エリア賞)」の計4部門のフォトコンテストで、有名美容師や雑誌編集者が審査員を務める。大賞と新人賞の各部門は雑誌掲載という前提があるため高難度。新人賞部門は288人のうち、小池さんを含む22人がノミネートされ、授賞式で最優秀新人賞、優秀新人賞1人ずつが決まる。
小池さんは昨年7月1日から今年6月30日までの1年間で4作品を発表。新人賞部門の審査対象に入った。作品は「I’m so happy」をテーマに、ロシア人モデルの笑顔がはじける一連の4点。コンテストにはカッコいい感じの作品が多く出される傾向にあるなか、見た人が幸せな気持ちになるようイメージし、ヘアはカールを効かせ、はじけた感じを表現した。
18歳から美容業界に入り、2006年3月に店をオープン。ノミネートに「これは本当にうれしいです。あとは待つだけ」と笑顔を見せ、「もう次回の審査期間が始まっているので、雑誌のオファーをいただけるよう頑張り、いつか大賞部門で日本一になりたいです」と意欲をみせている。「美容師はオペレーターではなくクリエーター」。「こういったコンテストは都会中心の話ですが、もっと皆さんに私たちの活動を知ってもらいたい。もっともっと技術を磨き、お客さんをハッピーにしたい」と話している。
写真=小池さんの作品