日系カナダ人のビルさん ルーツたどって美浜へ

 美浜町三尾に27日、カナダのトロントに住む日系4世、ウィリアム・ジョセフ・アキラ・濱出さん(63)(通称ビルさん)と妻のセリーヌさん(59)が訪れ、ゲストハウス遊心庵に宿泊した。

 ビルさんは先祖が三尾出身のカナダ移民で、三尾を訪れるのは1993年、00年に続いて3度目。10歳まで三尾で暮らし、日本語が話せた父功さんが亡くなったあとは疎遠になっていたが、ビルさんの息子のステファンさんとカナダ移民を研究している京都外国語大学の学生がフェイスブックでつながったことから交流が始まり、学生らでステファンさんが濱出家のルーツを探すというドキュメンタリー動画を製作。これをきっかけに濱出家と美浜町、三尾とも交流が生まれ、今回の訪問となった。

 ビルさん夫妻は京都外大の河上幸子准教授、カナダ移民を研究している同志社大学の和泉真澄教授、両校の学生と合流し、カナダミュージアムの三尾たかえ館長らとともに、日の岬のカナダ資料館や濱出家の跡地を訪れ、先祖が眠る法善寺で墓参りも行った。夕方からは、ゲストハウス&バー「ダイヤモンドヘッド」で懇親会も開かれ、ビルさんは初めての餅つきも楽しんだ。

 三尾に宿泊するのは初めてで、遊心庵では室内をゆっくり見て回り、「日系の家に育ったので、日本の食べ物や言葉は身近にあったが古い日本の建物に泊まるのは初めて。日本文化はかっこよくて誇りに思う」と話していた。また、地域との交流が生まれたり、学生らの取り組みで自身のルーツが詳しくわかってから訪れた今回の三尾は、「前回より感慨深い。北海道、東京、大阪と巡ってきたが他のどこともぜんぜん違う」と話していた。

写真=遊心庵で記念撮影(前列左から2、3人目がビルさん夫妻)

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