みなべの小学生がウィッグ用の髪提供

 寄付された髪の毛でウィッグを作り無償で提供する活動「ヘアドネーション」に協力しようと、みなべ町徳蔵、上南部小6年生の前田和可奈さん(12)が20日、ロングヘアをバッサリと切り、南部ライオンズクラブ(LC)を通じてNPO法人ジャーダックに送付した。3年半前に自身で調べてヘアドネーションを知り、大切に伸ばし続けた髪の毛は、頭髪に悩みを抱える子どもたちの希望として活用される。

 ヘアドネーションは小児がんなどの治療や外傷、生まれつきの病気など何らかの事情で頭髪に悩みを持つ子どもたちに、献髪でウィッグを贈る活動。

 前田さんは小学3年生のとき、同町山内のヘアサロン「Doublu(ダブル)」で髪の毛を切った際に、「もったいない。何か活用する方法はないのかな」との思いを持ち、家に帰ってインターネットなどで調べ、ヘアドネーションのことを知った。ネット上のことで半信半疑だったが、ちょうどそのころ、2歳上の姉の担任教諭がショートヘアになり、髪の毛を寄付した話を聞き、「私の髪の毛も人のために使ってほしい」と決心。3年半の間、思いを持ち続けて髪を伸ばしてきた。

 規定の31㌢以上(カットされた髪の長さ、全カツラの場合)になったことから、1カ月ほど前に思いを両親に初めて打ち明けたところ、父の秋男さん(43)が、知人でヘアドネーションに取り組んでいる白浜南LCのメンバーに相談。南部LCを通じて寄付することになり、この日、ダブルで髪を切ることになった。

 前田泰宏店長が、切り口と毛先がバラバラにならないようゴムで束ね、ハサミを入れていった。ショートヘアになった前田さんは「すごく短くなった」と笑顔いっぱい。同席した南部LCの出口幸三郎会長に髪の毛を手渡した。

 前田さんはクラシックバレエを習っており、いま髪を切ることにためらいもあったが、指導者の先生にも背中を押されたといい「人の助けになればうれしい。これからまた髪を伸ばして、また機会があれば寄付したい」と話した。

 髪を預かった出口会長は「小学生の素直な思いが本当にうれしい。今後も取り組んでいくので、同じ思いを持った人がいればぜひ連絡してください」と呼びかけている。連絡は事務局℡0739―72―4924。

写真=長く伸ばした髪を切ってもらう前田さん

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