災害時用に即席麺
- 2019/8/23
- 日高春秋
明日、8月25日は即席ラーメン記念日となっている。1958年(昭和33)のこの日に世界初のインスタントラーメンといわれる「チキンラーメン」が日清食品から発売されたことに由来する。1971年には初のカップラーメンが発売され、あさま山荘事件で機動隊員が食べている姿がテレビで流され大ヒットした。世界的にも人気で、中国やインドネシアなどのアジアを中心にアメリカやロシア、ブラジルなどでも多く食べられており、1人当たりの年間消費量では韓国が1位の76食となっている。
インスタントラーメンは調理が手軽なだけでなく、味も研究されおいしくできており、子どもにも人気だ。ただ小さいころから「インスタントラーメンは体に悪い」と言われており、いまでも食べるたびに少し後ろめたさを感じてしまうこともある。
ネットで公開されている日本即席食品工業協会関係者のインタビューなどによると、食品添加物や容器の安全性については厚生労働省の審査をクリアし、安全性は認められているとのこと。栄養のバランスについては、やはりカップ麺ばかり食べ続けるのは問題とのこと。塩分については1食あたり約4・8㌘あるが、スープを飲む量を調整するなどで摂り過ぎを防げるとのこと。一般的なイメージの悪さは、チキンラーメンのブレイク後に粗悪な類似品が出回ったということもあるとのことだ。
インスタントラーメンは手軽さから、災害時に活躍する。筆者も昨年の台風による停電時、カセットコンロで湯を沸かし食べた。湯がない場合も時間はかかるが水で調理できるとのこと。食べ過ぎは良くないものの、災害時には役立つインスタントラーメン。改めて必要性を認識したい。(城)