楽しむのがスポーツ
- 2019/8/31
- 日高春秋
みなべ町はスポーツが盛んなまちだ。子どもたちのスポーツチームを思い浮かべてみても、野球、サッカー、バレーボール、陸上、テニス、卓球などのほか、日高地方のほかの地域にはあまりないボルダリングやクライミング、少林寺拳法、キックベースボール(拠点は田辺市)とジャンルが幅広い。大人も盛んで、ランニング教室、梅の里トレイルランなどスポーツに親しみやすい環境があり、草野球大会をすれば町内だけで15チーム前後が集まり、高城や清川地区では野球やソフトボール等も行われる。健康で、町の医療費が他市町に比べて安いのは、梅の効能とスポーツのおかげも大きいのではないだろうか。
単にスポーツに親しむだけでなく、町とスポーツ・健康に関する協定を締結している日本体育大学に中学生を派遣する交流事業も行われており、今年度も夏休みに男女17人が参加した。多くのオリンピック金メダリストを輩出している名門で実際の競技だけでなく、けが予防のストレッチやトレーニング、講義などで見識を深めた。トップアスリートとの触れ合いは、ネットでいくら検索しても分からない雰囲気、息遣いを間近に感じられ、貴重な経験、刺激になったことだろう。
生徒の感想文には「体幹トレーニングがなぜ大切か分かった」「スポーツをするための体づくりを学べた」とトレーニングの基本的な意味合いから、「協力、練習、楽しさ、人を助けるの4つのことを学べた」「チームワークや考えることの大切さが分かった」などスポーツの奥深さを感じた意見があった。何より共通したのは「スポーツを楽しむ」こと。やっぱりそうでなくては。楽しめる環境と指導が大切だ。(片)