御坊出身の菅原さん 絵本「白いブランコ」出版

 御坊市出身で、フォークデュオ「ビリーバンバン」の菅原進さん(71)の妻知子さん(41)=旧姓中村=が、ビリーバンバンの名曲を題材にした絵本「白いブランコ」(ゆめのかたち社)を出版した。絵本を通じてビリーバンバンを知らない子どもや保護者世代にも知ってもらおうと、家族愛がたっぷり詰まった内容に仕上げており、幅広い年代に好評だという。

 楽曲をテーマにした絵本を手かけている絵本作家永井みさえさんから夫の進さんに提案があり、知子さんがストーリーを担当することになった。歌詞を忠実に再現するのではなく、子ども向けにアレンジ。ストーリーは、両親がけんかしているのを見て暗い顔をしていた主人公の男の子の部屋に、1匹のリスが現れ、連れられて森に行くと白いブランコが。不思議なブランコをきっかけに徐々に笑顔になっていく…。

 内容は知子さん、絵は永井さんと一緒に何度も描き直しながら仕上げた。文字は平仮名ばかりではなく、あえて漢字も取り入れた。「子どもだけで読んでも、『この漢字なんて読むの』とお父さんやお母さんに聞く。親子のコミュニケーションのきっかけとなって、家族の絆が深まってほしい」との思いを込めた。

 知子さんが子どものとき、寝るときはいつも父が自分でつくった物語を聞かせてくれていた経験から、知子さんも小さい子どもにオリジナルの話をよく聞かせていた。「物語をつくるのは好きでした。話をつくっているころに主人の母が亡くなったので、母が書かせてくれたのだと思います」と感慨深げ。絵本には子どものころに父と散歩した時の景色を思い浮かべて描いたページもある。「ぜひ多くの人に見てもらいたい」とPRしている。

 1冊1500円。コンサートで販売しているほか、専用の販売サイトもある。9月21日には大阪森ノ宮ピロティホールで50周年コンサートも開催する。

 知子さんは日高高校、関西外国語大学短期大学を卒業後、大阪のレストランなどでピアノを演奏。25歳で上京し、1999年にサンミュージックタレントオーディションで自作曲をうたい入賞。東京を拠点に音楽活動を続け、2009年に進さんと結婚。現在もピアノ講師や、夫らの闘病経験から病気やアレルギーを防ぐ食事を伝える活動を行っている。

写真=好評を得ている絵本の表紙

関連記事

フォトニュース

  1. つながり絶やさぬ社会へ

戦争体験者に聞く 終わらざる夏

  1. 出撃直前、さくら弾機が炎上 極秘扱いで「知られざる特攻機」とも呼ばれたさくら弾機は、直径1・6㍍、…
  2. 飛行機乗りが夢だった 1944年(昭和19)6月、日本はマリアナ沖海戦に敗れてサイパンが陥落し、絶…
  3. 激戦のフィリピンで6年 日米開戦直後の1941年(昭和16)12月22日、日本は米軍の支配下にあっ…
  4. 空襲に怯え、悲痛な思い 大戦末期、空襲に怯え、悲痛な思いをした御坊市島の竹田(旧姓=山﨑)玉枝さん…
  5. 根室空襲、艦載機が猛爆 大東亜戦争末期、制海権を失った日本は北海道まで米軍に押し込まれ、1945年…

日高地方などのイベント情報

現在予定されているイベントはありません。

Twitter

書籍レビュー

  1.  元アニメーターで江戸川乱歩賞作家、真保裕一の「行こう!」シリーズ最新作。今年5月に文庫化されました…
  2.  今回紹介するのは2005年に発行された推理小説家石持浅海の「君の望む死に方」。前作の「扉は閉ざされ…
  3.  映画「ソワレ」が御坊でも好評上映中ですが、タイトルは「夜会」を意味する言葉。そんなタイトルの司馬遼…
  4.  主演ドラマ「半沢直樹」の新シリーズが大ブレイク中の俳優、堺雅人。テレビ雑誌で連載したエッセイ集をご…
  5.  霊感はさほど強くないはずだが、なぜか奇妙な出来事に遭遇してしまう。本作はノンフィクション作家の著者…
ページ上部へ戻る