地域発展の思い後世に

 印南町皆瀬川の旧真妻小学校で夏休み期間中の夜、高さ32・6㍍のメタセコイアに飾り付けした県内最大のイルミネーションツリーが点灯している。さまざまな色に輝くあかりはとてもきれいで、ぜひ夏の夜のドライブがてら、見に行ってはどうだろう。

 真妻と言えば過疎の地域だが、「真妻にもう一度光を」との思いで地元有志の真妻やまびこ塾が立ち上がった。しかも地元在住や町外に住んでいる真妻出身の20代、30代の若手メンバーも多数参加。みんなで一丸となって自分たちの故郷を再び元気にしようと一致団結した。

 やまびこ塾が発足したのは20年以上前で、失礼な話だが、いまとなっては当時のメンバーはそこそこの年配者。今回、若者たちの協力を得られたことの意義は大きい。故郷を思う気持ちがそうさせたのだが、やまびこ塾の初代メンバー限りでその思いが途絶えるのではなく、きちんと後世に引き継がれた。このバトンリレーが今後も続く限り、地域は寂れることなく、発展していけるだろう。

 そしてみんなの熱い思いは、さらに波及していく。公益財団法人わかやま地元力応援基金が運営する「印南まちづくり基金」の交付を受けたほか、イルミネーションの施工に、和歌山マリーナシティの光のフェスティバル「フェスタ・ルーチェ」を手掛けている株式会社タカショーデジテック(海南市)が協力。それぞれの思いや行動力がさらなる大きな力となって結集されたのである。

 近年、地方創生が叫ばれるが、やはり行政におんぶに抱っこでは長続きしない。真妻のように地域住民自らが本気を出す活動に期待したい。(吉)

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