印南、みなべで伝統の地蔵盆

 印南町印南原の高野山真言宗瀧法寺(西山宝性住職)、印南の浄土宗印定寺(叢信哲住職)、みなべ町晩稲の西山浄土宗光明寺(和田教学住職)で24日、それぞれ地蔵盆が行われた。ご詠歌や数珠繰り、奉納相撲などがあり、子どもたちの健やかな成長と家内安全を祈りながら、過ぎ行く夏を惜しんでいた。

 瀧法寺 「おたきさん」の愛称で知られる同寺の伝統行事。午前中は英霊や水子霊の供養を行い、午後からは家内安全、心身健全、厄除け開運、病気平癒などを祈願する「五千日参り」。地元の有志女性でつくるご詠歌講が、鈴と鉦の音に合わせて金剛流のご詠歌を、約2時間半にわたりうたい続けた。

 印定寺 水子供養のあと、本堂内で数珠繰りが行われ、参列者の子どもから大人まで約30人が輪になって長さ10㍍ほどもある大数珠を回しながら、無病息災祈願や先祖の供養、自己研さんにつなげた。最後にお菓子まきもあり、子どもたちの歓声が響いていた。同寺では以前は地蔵盆に盆踊りをしていたが、高齢化や子どもの参加人数の減少に伴い、昨年から数珠繰りに切り替えた。

 光明寺 恒例の地蔵供養子ども相撲大会で幼児から小学生53人が真剣勝負を繰り広げた。例年は境内で行っているが、雨のため地元区民会館に土俵を設置。男女学年別で取組を行い、小さい子どもたちのかわいい姿に集まった地域住民も笑顔いっぱい。学年が上がるごとに力強い取組が増え、豪快な投げが決まると歓声が響いていた。5人抜きや3人抜きには豪華賞品がプレゼントされた。若いころは土俵に上がったという地蔵供養相撲保存会(岩崎敏彦会長)のメンバー平井克美さん(72)は「昔は大人の相撲で、高校時代の久島海や県内の強豪が集まる大会だった。子どもたちの取組を見ていると、当時を思い出します」と話していた。

写真=かわいい取組が会場を沸かせた(光明寺)

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