南部高校 食と農園科の実習棟完成

 みなべ町の南部高校が敷地内に建設を進めていた「食と農園科」の実習棟が完成。2学期が始まる28日から供用をスタートする。地域住民にも開放するカフェ風の販売実習室を備えているのが特徴で、生徒が開発したオリジナルのアイスクリームやパンを提供することにしており、ユニークな取り組みとして注目を集めそうだ。10月4日に竣工式を行う。

 地域産業を担う若きスペシャリストを育成しようと、2017年度に新設した食と農園科は、園芸、加工流通、食文化探求の3コースがあり、生徒が専門技術を身につけられる施設を新築した。現在は建物内への設備や機材の搬入、設置が急ピッチで進められている。

 建物は木造2階建て、延べ床面積1661平方㍍。1階には販売実習室があり、縁側部分をウッドデッキ風に仕上げており、テーブルやいすを置いてカフェ風にして地域住民にも開放する。1階でつながっているアイスクリーム実習室、製パン実習室で生徒が手作りした商品やジュースなどを提供し、生徒や住民が憩える空間にする。10月中旬から週に数回のオープンを予定。今後は生徒たちが商品開発に取り組み、オリジナルの南高ブランドとして人気を集めそう。

 1階にはジャムと梅の加工実習室、トイレ、更衣室のほか、各実習室入り口にはエアシャワーも完備しており、衛生面での安全対策も万全。2階は調理と製菓の実習室。調理はガスコンロ、製菓はIHクッキングヒーターを備え、ピザ専用のオーブンなど本格的な設備が整っている。

 施設前の駐車スペースが広く、スロープも緩やかで、車いす利用者にも配慮。同校は「販売実習室は生徒たちが開発した商品を提供するので、地域の皆さんに親しんでもらいたい」と話している。

 施設の建設費(設備除く)は約7億5000万円。設計は㈱岡本設計(坂本暁史代表)、施工は建築が㈱谷口組(谷口光代表)、電気は㈱狩谷電気店(狩谷典男代表)、機械は㈱第一テック(朝間一議代表)。

写真=完成した実習棟。1階にカフェ風の販売実習室を備えている

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