みなべ町は今年度と2020年度の2カ年かけて、都市計画の基本的な方針となる町都市計画マスタープランを策定する。27日には第1回会議が開かれ、住民の意見を反映しようと町民1500人にアンケート調査を実施することを決めた。
マスタープランは10年先を見据え、まちづくりの方向性や将来の都市像について、土地利用、都市交通、安全安心な都市づくり、景観形成など分野別に整備方針を掲げることにしている。町長期総合計画を上位計画とし、まち・ひと・しごと創生総合戦略との整合性を図っていく。同プランは本来、都市計画区域が対象エリアだが、町では全域を踏まえた計画にする。
メンバーは観光協会、商工会、女性会、農業や漁業関係団体、議会、国、県、警察の代表ら14人で構成。委員長には和歌山大学システム工学部の佐久間康富准教授、副委員長には町自治振興委員会連絡協議会の久保秀夫会長を選んだ。
アンケート調査は18歳以上を無作為に抽出。「将来どんなまちになったらよいと思うか」「道路整備や交通の在り方をどう思うか」などを聞き、プランの参考にする。委員からは「若い人の意見を取り入れていくべき」「空き家対策も盛り込むことが望ましい」などの意見が出た。