
美浜、日高、由良の3町でつくる県道御坊由良線整備促進協議会(会長=籔内美和子町長)のメンバーが9日、県庁に仁坂吉伸知事を訪ね、3町の海岸線を走る県道御坊由良線の早期改良を要望。災害時の〝命の道〟、風光明媚(めいび)な観光ルートとしての重要性を訴え、仁坂知事は「一日も早く全区間が整備できるように努力していきたい」と前向きな考えを示した。
同線は御坊市小松原の交差点から美浜町、日高町を通って由良町の衣奈トンネルまでに至る延長約37㌔。籔内会長、副会長の松本秀司日高町長、監事の畑中雅央由良町長、顧問の冨安民浩県議、坂本登県議、玄素彰人県議のほか、各町の議会議員、区長会長、タクシー会社社長、観光協会長ら約20人が参加した。
冒頭、籔内会長は「昨年度、今年度と手厚い予算をつけていただき、ありがとうございます。社会基盤の生命線で、観光にも活用できる重要な道路。早期の整備をお願いします」とあいさつ。道路改良については▽災害時の支援道路として強化▽地域振興に寄与する観光道路として機能を充実▽法面崩壊や越波などに対する防災対策の推進――などを強調。未整備区間の早期事業化などの要望書を仁坂知事に手渡した。
知事は「車の対向が困難な場所も多く、一気にという訳にはいかないが、できるだけ早く全区間を整備できるようにしていきたい」と述べ、昨年度は1億1000万円、本年度は6億7500万円の予算が付いていることを説明した。
写真=協議会会長の籔内美浜町長が仁坂知事に要望書を提出