子どもは地域で育てよう

 各小中学校では19日に1学期の終業式が行われ、きょうから約40日間の夏休みに入る。海水浴、旅行などに出かけたりする子どももいるだろう。高校や大学の受験を控えている生徒たちにとっては勉強に打ち込める期間でもある。1カ月以上にわたって自由に過ごせる長期休暇は学生の特権。働き始めると、これだけ長い休みを取れることはまずないだろう。それだけに、計画を立てて有意義な夏休みを過ごしてもらいたい。

 しかし、注意しなければいけないのが、事件や事故。全国的には子どもたちが事件に巻き込まれて犠牲になるケースが毎年のように発生しているし、海や川での水難事故も多くなるのもこの時期だ。

 加えて核家族化、情報化などで子どもたちを取り巻く社会環境は以前と比べて大きく変化し、今や小学生でもスマートフォンを持つのが当たり前となりつつある時代。親の目を離れて1人になる機会が増える休み期間中に、悪質な出会い系サイトからトラブルにならないとも限らない。普段とは違う開放的な気分が危険につながってしまうこともある。

 県では夏の子供を守る運動を展開中で、期間は7、8月の2か月間。青少年が非行に走らずに健全に成長することを目指し、スローガンには「明るく、正しく、たくましく」を掲げ、活動の1つには地域ぐるみで子どもたちを見守り、声かけすることの強化を挙げている。

 夏休みはイベントや地域行事で、大人が子どもたちと接する機会が多くなる。地域住民との関わりも健全育成には重要な要素。子どもは親の行動を見て育つという意味から「親の鏡」とよく言われるが、「地域の鏡」とも言えるだろう。(雄)

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