ヤクルト誕生の秘話

 日本を訪れている外国人に取材するテレビのバラエティー番組で、「生活を変えてくれた『日本の発明』ベスト17」という放送回があった。下位から、ヤクルト、酵素入りコンパクト洗剤、乾電池、トマト栽培(接ぎ木)、IHクッキングヒーター、NEWクレラップ、自動改札機と並び、トップ10は10位から2位までが同じく下位からコシヒカリ、電気炊飯器、味の素、保湿ティッシュ、LED照明、レトルト食品、回転寿司、カップヌードル、蚊取り線香の順。堂々の1位は、ウォシュレットだった。なかには「発明」ではなく、外国発だが日本人の手でとても便利に、すごい品質に進化させた商品も含まれるが、日本人から見ても「生活を変えてくれた」と言えるものばかりではないだろうか。

 順位発表の際、開発秘話も合わせて取り上げられた。とくに印象に残ったのが、17位のヤクルト。医学博士の代田稔氏が感染症などで多くの子どもたちが亡くなるという現実を目の当たりにし、病気になってから治療するのではなく、病気にならないようにするという予防医学への志を抱いたことから誕生したと紹介があった。子どものころから馴染みのある商品だが、開発者の思いまでは知らなかった。いま2人の娘もほぼ毎日飲んでいるのだが、小さな容器の飲み物のありがたみも一気に増してしまった。

 車の衝突被害軽減ブレーキの開発者の話も聞いたことがある。その思いは「事故を無くしたい」。生活、社会を変える発明は強い熱意がなければ、そうそう生まれるものではない。「必要は発明の母」といわれるが、必要に加え、人のために何かを成し遂げたいとの熱い思いもいるということだろう。(賀)

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