苦しい時にこそ楽しむ

 物心付いた頃から阪神タイガースファン。負けても負けても懲りずに40年以上応援している。「今年は強い」と思わせてくれたシーズンは数えるほどで、ゴールデンウィークが過ぎた頃には決まって定位置のBクラス。小学時代に巨人ファンとのちょっとした言い争いになると、いつも劣勢に追いやられていた。

 ところが、今年は16日現在で3つの貯金。首位まで3ゲーム差の3位に付けている。後半の追い込み次第では優勝も狙える位置だ。試合を見ていて感じるのは、矢野監督の明るさ。本塁打や守備の好プレーなどが出ると、ベンチで笑顔を爆発させている。以前に指揮を執った野村監督では考えられないようなガッツポーズも飛び出す。その雰囲気がチームの好調につながっているのかもしれない。

 プロの勝負の世界。負けが込んで、眠れないような日もあるだろう。もちろん、テレビ画面に見せる姿がすべてではないと思うが、以前にインタビューで「苦しい時にこそ楽しむ。苦しい時だからこそベンチで声を出す」と話していた。行動に移すのはなかなか難しい。

 誰にでも辛いことはある。プレッシャーに負けてしまいそうになることもある。年齢を重ね、責任のある立場になればなおさらだ。そんな苦しい時、どれだけ前向きな気持ちを持ち続けることができるか、問題から逃げずに向き合うことができるか。それは言うまでもなく大切なことだ。しかし、「いずれ時間が解決してくれる」と、あまり考え過ぎず、日にち薬に頼るのも大切ではないか。そう思えば幾分、苦しさを楽しむことができるのかもしれない。(雄)

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