久しぶりの大雨 梅生産農家は喜び

 20日夕方から21日早朝にかけて日高地方で累積雨量50㍉を超えるまとまった雨が降った。これから特産の南高梅の収穫シーズンとなる南部郷では、まさに恵みの雨。今月に入って雨不足が深刻で、梅の実の肥大が伸びず収量減が心配されていただけに、梅農家やJA関係者からは「待望の雨だ」と喜びの声が聞かれた。

 南高梅の収穫は間もなくスタートするが、南部郷では梅の実が大きくなるのに不可欠な雨がことしは少なく、深刻な問題となっていた。JA紀州によると、5月の降水量はわずか18㍉で、過去最高級だった昨年の331㍉に比べて約20分の1。このままでは梅の実の肥大が促進されず、全体の収量が減少することが懸念され、スプリンクラーでかん水する園地もあり、「まとまった雨がほしい」との声が日に日に大きくなっていた。

 20日午後6時ごろから降り出した雨は、翌21日午前3時ごろに最も激しく、4時ごろまでの累計はみなべ町旧南部町で56㍉、旧南部川村では68㍉を観測。久しぶりの大雨に、これまで曇っていた生産農家の表情も晴れやかになった。

 梅栽培約50年という同町徳蔵の片岡清さん(69)は「雨不足が深刻で心配していましたが、ちょうどいいときに雨が降ってくれて最高。収穫までにもう少し雨、晴れを繰り返してくれればいうことはないのですが」と願いを込めて話していた。

 JA関係者も「待ちに待った雨で、まさに最高の恵みの雨。実が肥大し、収量がアップしてくれれば」と期待を込めていた。

 JA紀州によると、小梅に続いて古城の収穫は19日から始まっており、主力品種である南高梅は今月26日からスタートする。

写真=久しぶりの雨に梅の実の肥大を期待する片岡さん

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