バランスのいい食生活

 「あれはいい」「これはだめ」――テレビやインターネット、新聞広告にあふれる健康食品の情報。一たび紹介されるとスーパーで売り切れ続出のブームになるが、誰かにとっていい健康食品も自分にとっていいとは限らない。

 先日、近畿大学生物理工学部公開講座の取材で、とても興味深い話が聞けた。食品安全工学科・岸田邦博准教授の「健康を維持するための食生活」。岸田准教授はメタボリックシンドローム(メタボ)や機能性食品について説明し、そのなかで独立行政法人国立健康・栄養研究所のホームページに掲載されている「健康食品」の安全性・有効性情報が紹介された。

 それによると、「特定保健用食品(トクホ)はこれまでの生活習慣を改善するきっかけとして利用する、という考え方が適切」。トクホのものを飲食するだけで、ダイエットや健康の維持、増進になるわけではない。さらにコラーゲンについては「健康食品として俗に『美容によい』『骨・関節疾患に伴う症状の緩和によい』などといわれているが、ヒトでの有効性については信頼できるデータが見当たらない」。またブルーベリーに含まれるポリフェノール「アントシアニン」についても「俗に『視力回復によい』『動脈硬化や老化を防ぐ』『炎症を抑える』などといわれているが、ヒトでの有効性・安全性については信頼できるデータが十分ではない」とされてていた。

 岸田准教授は「世の中には耳ざわりのよい健康情報があふれていますが、結局はバランスのよい食生活を送ることが健康を維持するための最短ルートです」。健康情報を読み解く力(ヘルスリテラシー)を身に付け、バランスよく、そして楽しい食生活を心がけたい。(笑)

関連記事

フォトニュース

  1. おもろいかかしがお出迎え

戦争体験者に聞く 終わらざる夏

  1. 出撃直前、さくら弾機が炎上 極秘扱いで「知られざる特攻機」とも呼ばれたさくら弾機は、直径1・6㍍、…
  2. 飛行機乗りが夢だった 1944年(昭和19)6月、日本はマリアナ沖海戦に敗れてサイパンが陥落し、絶…
  3. 激戦のフィリピンで6年 日米開戦直後の1941年(昭和16)12月22日、日本は米軍の支配下にあっ…
  4. 空襲に怯え、悲痛な思い 大戦末期、空襲に怯え、悲痛な思いをした御坊市島の竹田(旧姓=山﨑)玉枝さん…
  5. 根室空襲、艦載機が猛爆 大東亜戦争末期、制海権を失った日本は北海道まで米軍に押し込まれ、1945年…

日高地方などのイベント情報

現在予定されているイベントはありません。

Twitter

書籍レビュー

  1.  みなべ町の高城小学校(原啓司校長)で21日、「高城ロックンロールフィールド」が開かれ、1980~9…
  2.  還暦を過ぎても精力的に新作を発表し続ける東野圭吾。木村拓哉と長澤まさみ主演で映画化もされた人気シリ…
  3.  1945年8月15日正午、天皇陛下がラジオで国民に向けて終戦の詔書を読み上げ、国民はこのいわゆる玉…
  4.  テレビで見ない日はないぐらい、ニュースを視聴者に分かりやすく解説してくれるジャーナリスト池上彰氏。…
  5.  元アニメーターで江戸川乱歩賞作家、真保裕一の「行こう!」シリーズ最新作。今年5月に文庫化されました…
ページ上部へ戻る