10連休を有意義に過ごそう
- 2019/4/20
- 日高春秋
もうすぐ10連休のゴールデンウイーク。観光地の田辺市龍神村などの宿泊施設ではどこも満室。やはり、10連休の効果は大きいようだ。関係者からは「早くから休日が10日間になるという報道があったこともあり、予約の入りが例年よりも早かった。夏よりもすごいのではないか」という声も聞かれている▼㈱「ぐるなび」はホームページに20~60代の会員1000人を対象としたアンケート調査結果を掲載。「1・2人に1人が10連休を取得予定で、31・9%が例年よりも外出機会が増加する」という結果だったそうだ。観光施設の予約が好調なのが裏付けられる▼ただ、期間中の10日間ずっと休めるという人ばかりではない。逆に忙しくなるという人も多いだろう。そういう人にしてみれば、日頃の疲れを癒やしてリフレッシュするということとはほど遠い。みなべ町の6保育所も期間中の3日間については保育を行うが、事前に希望をとったところ各日とも全園児約2割が保育を希望したという。両親が仕事で休めない環境にあることがうかがえる▼医療機関についても、休診となる病院も多い。20年ほど前の話になるが、年末年始の休暇期間中に子どもが熱を出し、救急病院に連れて行ったことがある。患者が集中して込み合い、スムーズに対応してもらえなかった苦い記憶がある。今回の連休もそういうケースが考えられ、問題点もあるかもしれない▼10連休という長期の休みは異例。休みを取って外出する人、家でのんびりと過ごす人、普段通りに働く人。それぞれの過ごし方がある。歓迎する人もそうでない人もいるが、せっかくの10連休。終わってみて、「長期の休暇は有意義だった」と思えるようにしたいものだ。(雄)