銚子電鉄の「ぬれ煎餅」 紀伊御坊駅で販売中

 ことし1月から千葉県の銚子電鉄と相互交流を行っている御坊市の紀州鉄道は、銚子電鉄のヒット商品「ぬれ煎餅」を紀伊御坊駅で販売しており、4カ月弱で200セットを販売するなど人気となっている。ぬれ煎餅目当てに紀伊御坊駅を訪れる人も増えており、「紀州鉄道を身近に感じてもらうことにつながっている」と大喜び。千葉県から紀州鉄道を訪れる鉄道ファンもいて、コラボ効果が表れている。

 ぬれ煎餅は、銚子電鉄を救った「奇跡のせんべい」としても有名。全長6・4㌔のローカル私鉄で、観光客や人口の減少に加え、行政からの補助金打ち切り等で2006年には倒産の危機に直面した。副業で始めていた「ぬれ煎餅」の販売に力を入れたが売り上げは伸びず。倒産は避けられない状況の中、ホームページに助けを求めるメッセージを書き込んだところ、状況が一変。10日間で1万人以上が共感し、テレビ等でも取り上げられたことから爆発的な売り上げを記録。経営を立て直すことができたという。

 和歌山と千葉は昔から縁があり、紀州の漁民が房総へ移住して漁業発展に寄与したり、銚子も紀州漁民が港を作って開いたまちといわれている。同じローカル私鉄として1月から1年間をめどに交流することになった。

 交流の一環として、互いのオリジナル商品をそれぞれ販売するコラボ企画を実施。銚子電鉄犬吠駅売店で紀州鉄道の「紀鉄じゃばら飴」、紀伊御坊駅で「ぬれ煎餅」の販売をスタート。全国的にも人気のぬれ煎餅は御坊でもヒット商品となっており、紀州鉄道社員も「予想以上に好評」と驚いている。売り上げがアップするだけでなく、普段利用する機会のない人が紀伊御坊駅に足を運んでおり、地域密着の鉄道をアピールする機会になっている。銚子電鉄でのPR効果もあり、千葉から紀州鉄道へ乗車に来た鉄道ファンもいる。

 ぬれ煎餅は甘口・濃い口・薄口の3種類があり、5枚入り450円。1000円以上の購入で銚子電鉄の一日乗車券をプレゼント(先着100人)などほかにも特典がある。紀州鉄道では「ローカル私鉄同士のコラボは効果抜群。紀伊御坊駅にぬれ煎餅を買いに来て、紀州鉄道、銚子電鉄に少しでも興味を持ってもらえるとうれしい。10連休も始まりますので、気軽に遊びに来てほしい」とPRしている。

写真=紀伊御坊駅で販売している銚子電鉄の「ぬれ煎餅」

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