新元号は「令和」

 「令和」に決まった新元号。安倍晋三首相は万葉集から引いたとし、「梅のように咲き誇る花を咲かせる日本でありたい」との思いを込めて選んだことを国民に説明した。日高地方の住民からも「平和な時代になってほしい」「新しい時代に、新しくチャレンジしたい」などと、夢や希望を持て、平成のように平和な時代が続くよう期待の声が上がった。

 安倍首相は「美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つ」という意味を込めたとし、「新元号が広く国民に受け入れられ、深く根ざしていくことを心から願っている」と話した。

 日高地方でも多くの住民がテレビの前で新元号の発表を待ち、御坊市の「ジョーシン御坊店」ではずらりと並ぶ大型テレビに見入る人の姿が見られた。母の実家の美浜町に帰省中で、電化製品を買いにきていた那智勝浦町の大学生岩口翔さん(20)は「二十歳で新しい時代を迎えるので、新しいことに挑戦していきたい」と決意を新たにしていた。

 美浜町和田の医療事務、浦出尚子さん(34)は「『あ』から始まる読みかなと思っていたので意外でした。娘も友達と話題になるらしく楽しみにしていたので、一緒に『令』の意味を調べてみたいです。和歌山の『和』が入っていてうれしい。馴染みなくて、いまは違和感があるけど、平成のようにしっくりきて、住みやすい時代になってほしいです」と笑顔。日高川町山野、会社員西瀬甲平さん(45)も、「和歌山の『和』が使われており、本県の新時代の幕開けにもつながりそうな予感がします。平成に引き続き、平和な世の中になることを期待しつつ、私自身も新時代に一層活躍できるよう頑張ります」とにっこり。日高町志賀、農業深海泰治郎さん(72)は「『和』が広がればというような意味があるかと感じられます。もっと人と人とが強くつながり合う社会になってほしいです」などと期待に胸を膨らませた。みなべ町滝、タクシー運転手の舩山操さん(66)は「『和』という漢字が入るのではと思っていた。新しい時代には中国、韓国、ロシアとの関係が改善できればいいと思う。若者の賃金がいまよりもアップし、生活しやすい社会になることを期待したい」。

 大正12年生まれ、昭和、平成、そして令和と四つの時代を生き、戦争を体験している美浜町吉原の児玉五郎さん(96)は、「なんといっても平和な時代になってほしい。戦争は二度としてはいけない」と願いを込め、「私自身は人のやっかいにならないよう生きていきたい。日高地方の問題点についての新聞投稿も続けていきたい」とますます意欲を見せていた。

 次代を担う世代となる湯川中学校新3年生の木村拓跳君(14)は、「頭文字がAかKを予想していたので外れました。新元号になじむまで時間がかかりそうですが、卒業証書に『令和』と書かれるんだなあと実感。平成が終わるのは少し寂しいですが、次の時代は、いろいろなテクノロジーなどの技術が発展して、いい時代になってほしいです」と話していた。日高高校新3年生の小畑皓希君(17)は、「正直、まだピンとこないけど、平成しか知らない世代の一人としては、国民が親しみを持てる元号になってほしいです。これからも平和で明るい時代になればと思います」。

写真=ジョーシン御坊店で新元号発表に見入る男性

関連記事

フォトニュース

  1. 御坊・日高のために頑張ります!

写真集

戦争体験者に聞く 終わらざる夏

  1. 乳飲み子抱え上海から引き揚げ 御坊市島に暮らす98歳の嘉美(よしみ)さんは、1921年(大正1…
  2. 34年前、活字にならなかった一冊の本 活字の本として出版されることのなかった、一冊の戦争体験集…
  3. 船団護衛の海防艦で南方へ 1923年(大正12)8月19日、夏目英一さん(95)は日高郡旧野口…
  4. 千人針と250人分の寄せ書き発見 「あれ、これは何やろ」 1999年(平成11)8月、母の薫(か…
  5. 飛行兵志願も母が反対 小瀬輔造さん(89)は1930年(昭和5)1月7日、日高川町…

日高地方などのイベント情報

  1. いなみまめダムマラソン

    11月 3 @ 8:00 AM

Twitter

書籍レビュー

  1.  「バイバイ、ブラックバード」を読むと、原典に当たる太宰治の「グッド・バイ」が読みたくなったので、文…
  2.  作者の生まれは明治18年。明治45年に執筆され、初版は大正10年とかなり古いですが、繊細な描写が特…
  3.  6月19日は桜桃忌。芥川龍之介の河童忌、司馬遼太郎の菜の花忌ほど有名ではありませんが、太宰治の命日…
  4.  銀行に7年間勤務した経験を持ち、「半沢直樹」「陸王」「ルーズヴェルト・ゲーム」など人気ドラマの原作…
  5.  幅が狭く、カーブが続き、前から車がくればすれ違うこともできず、一つ間違えば谷底に転落してしまう…。…
ページ上部へ戻る