御坊日高が舞台 映画「ソワレ」制作へ

 テレビや舞台で活躍する俳優豊原功補さんや小泉今日子さんがプロデュースし、御坊日高を舞台に撮影される映画「ソワレ」の先行取材会が11日、和歌山商工会議所で開かれ、豊原さんや外山文治監督が作品にかける思いを語った。日高地方1市6町を中心にオール和歌山ロケで、若い男女の切ない恋の物語。7月から撮影をスタートすることを明かし、「世界に通用する中身にしたい」と意気込みを語った。

 和歌山を舞台にした映画「ちょき」(2016年公開)、「ボクはボク、クジラはクジラで泳いでいる。」(18年公開)に続く3作目として企画した、和歌山市出身のプロデューサー前田和紀さんと3人が会見。冒頭、御坊日高映画プロジェクト実行委員会を代表し、阪本仁志委員長が「まちを挙げて応援したい。世界に発信していいまちだとアピールしたい」と大きな期待を込めた。

 映画は、若き2人の逃避行を追ったロードムービーで、御坊日高の美しい海や夕日など豊かな自然を背景に物語は進む。主役となる岩松翔太役は、外山監督の短編作品「春なれや」以来2度目のタッグとなる若手の実力派、村上虹郎。ヒロインの山下タカラ役は100人以上のオーディションで選ばれた若手の注目株、芋生悠が務める。企画・制作は、豊原さんや小泉さんが昨年立ち上げた新世界合同会社で、この映画が記念すべき第1作になる。

 豊原さんは昨年、舞台となる御坊日高から和歌山市を見て回った。会見では「若い2人の映画になるが、いろいろな景色の中で2人がいるのをイメージしたところ、主人公2人を支えてくれる力強い風景だと確信できた」と手応えを示し、「公開時期は2020年だが、世界に発信するために、どの映画祭にあてられるかも考えながら公開時期を精査している」と作品にかける思いを披露した。前田プロデューサーも「監督や豊原さんから構想を聞いている中で、私自身、鳥肌が立つくらい面白い作品になるなと実感している。早くお見せしたい」と胸を躍らせた。

 外山監督は「『ソワレ』は日が暮れた後の時間、演劇でいうと夜の公演という意味がある。切ない話の中でも、ソワレが終わると必ず次の朝がくるように、希望の入り口に立てるような力強いメッセージを込めた話になるように作品名をつけた。地元の皆さんに、一部出演も含めて力添えいただきたい。皆さん一人一人に自分たちの映画だと思ってもらえるよう、大事な作品になるよう頑張る」と意気込んだ。

写真=和歌山城をバックに、選考取材会で思いを披露した豊原さん、外山監督、前田さん(左から)

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