世界一周で得るものは

 日高川町初湯川の森大幸さん(25)が10日、ギターを片手に世界一周を目指して日本を飛び立った。1月に話題になったZOZOの前澤友作社長の100万円100人プレゼントの当選者でもあり、「音楽は国境を超える」という言葉を胸に、音楽の力で世界中を笑顔にしたいという。
 出国を前に取材した。高校、大学と関西では有名な難関学校を卒業し、誰もが知っているような一流企業にも就職したが、同社を辞めてまで世界一周を選んだ。周りからはかなりの反対があったというが、それを押し切ってまで夢実現を選ぶ志の高さには感心させられる。

 彼が世界に出たいと思うようになったきっかけは、大学時代のスリランカでのボランティア。ギターを手に日本のロックバンドの曲を演奏したが、「しゃらら~ら」と歌いやすい歌詞だったせいか、日本語がわからない現地の人も一緒になって歌いだし、みんなが音楽の力で一つになったことを感じたという。取材中に動画で見せてもらったが、そこには笑顔いっぱいに楽しそうに体を揺らしながらうたう現地の若者の姿があり、まさに音楽が国境を超える瞬間が収められていた。

 彼は活動をSNSやブログで紹介していた。そんな中で、前澤社長の企画を見つけて応募。企画には554万件の応募があり、倍率は5万5400倍。応募は、短い文章だったようだが、もしかしたら前澤社長が彼の過去の活動を見て選んだのかもしれない。

 最初の街はロシアのウラジオストク。11日にツイッターを観ると元気な自身の写真が投稿されていた。彼の音楽の力が世界の人の心をどう動かすのか、また彼自身が何を得るのか。旅の報告を聞かせてもらう日を待ちたい。 (城)

関連記事

フォトニュース

  1. 薬なんかいらんわ!

写真集

戦争体験者に聞く 終わらざる夏

  1. 乳飲み子抱え上海から引き揚げ 御坊市島に暮らす98歳の嘉美(よしみ)さんは、1921年(大正1…
  2. 34年前、活字にならなかった一冊の本 活字の本として出版されることのなかった、一冊の戦争体験集…
  3. 船団護衛の海防艦で南方へ 1923年(大正12)8月19日、夏目英一さん(95)は日高郡旧野口…
  4. 千人針と250人分の寄せ書き発見 「あれ、これは何やろ」 1999年(平成11)8月、母の薫(か…
  5. 飛行兵志願も母が反対 小瀬輔造さん(89)は1930年(昭和5)1月7日、日高川町…

日高地方などのイベント情報

現在予定されているイベントはありません。

Twitter

書籍レビュー

  1.  「バイバイ、ブラックバード」を読むと、原典に当たる太宰治の「グッド・バイ」が読みたくなったので、文…
  2.  作者の生まれは明治18年。明治45年に執筆され、初版は大正10年とかなり古いですが、繊細な描写が特…
  3.  6月19日は桜桃忌。芥川龍之介の河童忌、司馬遼太郎の菜の花忌ほど有名ではありませんが、太宰治の命日…
  4.  銀行に7年間勤務した経験を持ち、「半沢直樹」「陸王」「ルーズヴェルト・ゲーム」など人気ドラマの原作…
  5.  幅が狭く、カーブが続き、前から車がくればすれ違うこともできず、一つ間違えば谷底に転落してしまう…。…
ページ上部へ戻る