バックパッカーの木村さんが写真展開催へ

 世界58カ国を自費で巡り、各地の美しい風景などをカメラに収めた日高町小池、木村宜樹さん(28)が5月と6月、大阪・東京・札幌・福岡の4カ所で世界一周絶景写真展(仮称)を初開催する。ポルトガルの色鮮やかな傘祭やトルコの雄大なカッパドキアなど、世界の魅力やエネルギーをストレートに伝える写真約150点を出展。現在、資金をクラウドファンディングで募っており、協力を呼びかけている。

木村さんは日高中学校から和歌山高専を卒業したあと、大阪の食品会社などで勤務していたが、25歳の時に「英語を勉強したり、もっと世界のいろんなことを経験したりしたい」と一念発起し、オーストラリアへ。バナナファームや建設の仕事に携わったが、さらに見聞を広めようと、2017年7月から西回りで世界一周の旅をスタート。オーストラリアを起点にタイ、ヨーロッパ、アフリカ、南米、北米、オセアニア、アジアを巡って今月11日に帰国した。

バックパッカーとして、旅費などはこれまで働いて貯めていたお金を節約しながら使ったが、それだけでは足らず、路上で外国語の発音に漢字を当てた書を販売したり、ギターの弾き語りをしたりして資金集めもした。ノートパソコンが入ったバックパックごと盗まれたり、時には車で20時間以上の長距離移動など大変なこともあったが、いろんな人や風景と出会ったことは貴重な経験。「世界を知ったことで、次の知らないことがたくさん増えました。まだまだ歴史や宗教、戦争などを勉強しなければならないと感じました」という。

旅の間に続けていたのが、友人に世界の絶景を見てもらおうと行っていた写真撮影。風景ではウクライナの「恋のトンネル」やボリビアのウユニ塩湖、エチオピアのダロル火山、フランスのサントシャペル、イタリアの水の都ベネチアなど、人物ではタイの首長族、ナミビアのヒンバ族の母子など。ミラーレスの小さなカメラで我流での撮影だが、インパクトある世界の絶景が色鮮やかに表現された作品ばかり。これらをインスタグラムにアップしたところ、当初200人だったフォロワーが2000人を超え、中には「写真展をやらないの?」というリクエストもあった。そんな中で、「素人の僕の写真でも人の心を動かすくらい世界の絶景にはパワーがある。まるで自分が世界を回ったと感じられるような写真展を開きたい」と思い立ち、準備を進めている。

写真展は大阪が5月10~12日の正午から午後7時(最終日午後5時)まで、阿倍野区のロコロナギャラリーで開催。ほか、東京は17~19日、札幌が26日、福岡が6月の予定。作品は大小合わせて100~150点を出展する。

開催に向けて「何かやりたいことがあっても、いろんな事情があったり、勇気が出ずに立ち止まったりする人がいると思います。そんな人たちに少しでもいい刺激になれば」と話している。

クラウドファンディングは25日まで受け付け中。当初、目標は50万円だったが、募集開始からわずか2日間で達成。さらにネクストゴールを70万円に設定し、17日現在、66万8000円でもう一息となっている。クラウドファンディングのURLはhttps://readyfor.jp/projects/23192

写真=木村さん㊤とポルトガルの色鮮やかな傘祭

関連記事

フォトニュース

  1. 水をまいたら涼しくなるよ

戦争体験者に聞く 終わらざる夏

  1. 乳飲み子抱え上海から引き揚げ 御坊市島に暮らす98歳の嘉美(よしみ)さんは、1921年(大正1…
  2. 34年前、活字にならなかった一冊の本 活字の本として出版されることのなかった、一冊の戦争体験集…
  3. 船団護衛の海防艦で南方へ 1923年(大正12)8月19日、夏目英一さん(95)は日高郡旧野口…
  4. 千人針と250人分の寄せ書き発見 「あれ、これは何やろ」 1999年(平成11)8月、母の薫(か…
  5. 飛行兵志願も母が反対 小瀬輔造さん(89)は1930年(昭和5)1月7日、日高川町…

日高地方などのイベント情報

現在予定されているイベントはありません。

Twitter

書籍レビュー

  1.  「バイバイ、ブラックバード」を読むと、原典に当たる太宰治の「グッド・バイ」が読みたくなったので、文…
  2.  作者の生まれは明治18年。明治45年に執筆され、初版は大正10年とかなり古いですが、繊細な描写が特…
  3.  6月19日は桜桃忌。芥川龍之介の河童忌、司馬遼太郎の菜の花忌ほど有名ではありませんが、太宰治の命日…
  4.  銀行に7年間勤務した経験を持ち、「半沢直樹」「陸王」「ルーズヴェルト・ゲーム」など人気ドラマの原作…
  5.  幅が狭く、カーブが続き、前から車がくればすれ違うこともできず、一つ間違えば谷底に転落してしまう…。…
ページ上部へ戻る