
南部川で稚アユの遡上が始まり、南部川漁業協同組合は12日にみなべ町山内地内で1回目の特別採捕を行った。
特別採捕は、遡上してきた稚アユを捕獲して、ダムで遡上できない場所などに放流。友釣り(6月1日解禁)などに備える。漁協では11日、山内地内の堰堤の魚道に金網の仕掛けを設置。翌日午後に組合員5人で引き揚げると、網の中で稚アユが銀色に光って跳ねており、8㌢前後のアユ45㌔を捕獲。上流の東本庄と滝の2カ所に放った。今後も4月末まで特別採捕を続ける。
漁協は「昨年はアユが多く、過去最高となる994㌔を特別採捕した。ことしは始まったばかり。今後に期待したい」と話している。
写真=仕掛けに入った稚アユをバケツに移す組合員