サクラが世界平和に貢献

 卒業や入学シーズンはサクラの季節でもある。日高地方でも桜スポットはたくさんあり、つい桜並木の道を選んで車を走らせてしまう。満開に咲き誇る姿は、やはり人を魅了する。気候も温かくなり、心が弾むという言葉がぴったり。散るときの桜吹雪も風情がある。もうすぐそんな景色が見られると思うだけで、ワクワクする。

 桜に魅せられるのは、日本人だけではない。100年以上前、アメリカ人女性が首都ワシントンのポトマック川沿いに植栽することを計画。その後、賛同者が増え、日本から贈られた苗木の植樹が実現。いまでは全米桜祭りとして約70万人が訪れるイベント、春の風物詩として定着している。桜は友好や平和の象徴として日本のイメージアップに貢献しているといえる。花を愛する気持ちは万国共通だ。

 アメリカより遠い北アフリカ、チュニジアにも日本からソメイヨシノが贈られ、ことし1月には現地で植樹式が行われた。このプロジェクトに御坊市の造園等の松樹園の林弘一代表が大きくかかわっているのは既報の通り。チュニジアはアラブの春のはしりで、民主化に成功、いまも上手くいっているという。農業と観光が主な産業で、地中海に面した海岸はヨーロッパからも観光客が訪れる人気のリゾート地。親日で、人の温かさを大いに感じたという。

 世界各地にサクラプロジェクトが広がればと願わずにはいられない。チュニジアの前にはイスラエルとパレスチナの国境に植樹する計画もあったという。サクラの咲く気候の地域すべてに植栽して「サクラ世界一周」なんて夢も膨らむ。きっと世界の人々の心を魅了するだろう。サクラが平和への一歩になるかも。(片)

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