
全国土地改良事業団体連合会(二階俊博会長)の第60回全国土地改良功労者表彰の受賞者が決まり、職員表彰では県内で唯一、県土地改良事業団体連合会(和歌山市)副参事の辻村博明氏(60)=日高町萩原=が選ばれた。表彰式は3月26日、東京都の砂防会館で行われる。
辻村氏は1981年4月、同連合会に最初の技術職員として採用。最前線に立って技術指導の第一人者として、土地改良事業の推進と会員への技術支援を行ってきた。06年4月からは40代の若さで事務局長に任命され、リーダーとして全体を総括しつつ、広報啓発活動など幅広い分野に取り組み、関係者からの信頼も厚い。さらに近年は、土地改良区の運営基盤の強化につなげるため、多面的機能支払制度や再生エネルギー事業の推進にも尽力。15年4月から副参事となり、現在に至る。
受賞に際し、「ありがたい気持ちでいっぱいです。御坊市内でも紀南支所長として働いていた経験があり、当時は農業集落排水事業が盛んな時で、設計に苦労した覚えがあります」と振り返り、「来月末で定年退職を迎えますが、引き続き土地改良に携わり、農業土木の発展にお役に立てれば」と話している。
写真=功労者表彰の辻村氏