
任期満了に伴う日高町議選(定数11)が29日告示され、午前中に現職10、新人2の計12人が立候補。2月3日の投開票に向け、1人オーバーの少数激戦がスタートした。今回は告示直前に2人目の新人が名乗りを上げ、選挙戦突入となった超短期決戦。目立った争点がなく有権者の関心は低調だが、各候補者は出陣式で力強い第一声を放ち、街宣に飛び出していった。
町議選に向けては昨年末まで無投票ムードが漂っていた。ことしになってからは8日朝、一松輝夫議員(69)=阿尾・9期=が引退を表明したが、同日午後には志賀の新人が名乗りを上げて定数ちょうど。23日に小浦の新人が無投票阻止で出馬を表明していた。
立候補の届け出は中央公民館であり、各陣営の運動員らが次々と手続きを済ませて事務所へ。出陣式を行った陣営では候補者がたすきをかけてマイクを握り、決意や支持拡大を訴えていた。
各候補者とも教育環境の充実、防災対策、地域活性化などの抱負を掲げているが、前哨戦が短かったことや争点がないことなどで有権者の関心は低く、全体的には陣営の盛り上がりもいま一つ。今後、終盤戦に向かってエンジンがかかってくるとみられ、焦点は「トップ争い」や「泣くのは誰か」となりそう。安全圏は約400票、当落ラインは300票前後が予想されるが、全体的に出遅れ気味でさらに下がる可能性もある。
立候補者は旧村単位でみると内原地区が7人(荊木、高家、萩原各2、池田1)、志賀地区が3人(谷口2、柏1)、比井崎地区が2人(比井、小浦各1)。年代別では40代1人、50代5人、60代4人、70代2人。町議選は2007年2月が無投票だったが、前々回の11年1月、前回の15年2月がいずれも2人超過の選挙戦に突入。今回、選挙戦は3期連続となった。