
定数11に対して現職10、新人2の計12人が立候補し、1人超過の少数激戦に突入した日高町議選は、早くも中盤入りし、各陣営ともあの手この手で支持拡大へ奮闘している。今回、前哨戦がほとんどない超短期決戦の中、出遅れの陣営が多いが、現職勢は知名度や実績を生かして優位に立ち、それを2人の新人が追う構図となっている。
前哨戦が短かった分、告示後の戦いが一気にヒートアップ。各陣営では街宣カーを走らせるだけではなく、地縁、血縁、知人をたよってピンポイントで攻めたり、電話やSNSを活用して若者層に支持を呼びかけたり。早朝の辻立ちで行動力をアピールする候補者もいる。
中盤までの戦況をみると、上位争いは地盤の大きな1期生や運動量が豊富な1期生が有力だが、他陣営の切り崩しや上滑りを警戒。4期、5期のベテランも安定感があるが、一部新人出馬の影響を受けている。前回の中位グループの中には、さらなる運動員の引き締めで票の上乗せを狙い、上位の一角を崩す勢いの陣営も。新人の2人はいずれも今月に入っての出馬表明で出遅れ感は否めないが、精力的な活動や地元の結束で、どこまで巻き返せるかがポイントとなりそう。
得票の安全圏は約400票。前回の投票率80・52%や有権者数6458人(今月28日現在)、立候補者数を基に算定。また、前回選挙の最下位当選は293票で、次点は190票。これを参考にすると、今回も300票前後が当落ラインとなるが、全体的に出遅れの陣営が多くさらに下がる可能性もある。
法定得票数は「有効投票数÷議員定数÷4」で算定。4年前の前回選挙の数値で算定すると113票。法定得票数を超えなければ、当選は無効となる。
期日前投票 30日から役場1階ロビーでスタートした。この日午前11時半現在の投票者数は47人。期間は2月2日まで。いずれも午前8時半から午後8時まで。
写真=国道42号沿いで手を振って支持を呼びかける陣営