
飼い犬を自由に運動させられる、専用の広場「ドッグラン」。美浜町吉原公園南側の松林内で、来年から定期的に開設される見通しとなった。町の地方創生事業で同公園周辺の再整備を進める「ふれあいと健康と起業のまち創生協議会」の取り組み。11月と12月に1回ずつ試験的に設置したところ好評で、飼い主同士の交流や子どもたちが動物と触れ合える場として常設も視野に入れ、付近のにぎわい創出につなげていく。
試験開設は11月23日と今月9日に実施。地方創生事業で建築した産品コーナー前の広場に直径20㍍ほどの円形にネットを張り、愛犬を自由に運動させられる場所を提供した。初回の開設には20匹の犬と飼い主が集まり、「近くにこんな施設ができればうれしい」と好評だった。
ドッグランは全国的に徐々に整備されてきているが県内では珍しく、同協議会によると日高地方周辺では湯浅町と田辺市には設置されているという。吉原の取り組みでは、今後の開設日には試験開設同様に飼い主がカフェを楽しめるほか、愛犬用の食事の提供、町内女性トリマーによる爪のケアや毛並み相談、町内女性作家によるハンドメードの犬グッズ販売なども行う計画。「セラピードッグ(高齢者、障害者、病気の治療を必要とする人の身体と精神の機能回復を補助する活動をする犬)を連れてきたり、しつけ教室を開いたり、犬にちなんださまざまなイベントを考えていきたい。飼い主同士が交流できるようにするだけでなく、飼い主と仲よくなれば犬と触れ合うこともできるので、子どもから大人まで犬好きが集まる場にしてにぎわうようになれば」と意欲的に話している。定期開設が順調にいけば、常設も検討するという。
来年の開設は日程が決まりしだいチラシなどで情報発信する方針。問い合わせは同協議会℡0738⑳4915。
写真=11月23日に開設されたドッグラン