
日高地方の官公庁で28日、一斉に仕事納め式が行われ、首長の訓示で1年を締めくくった。
御坊市では柏木征夫市長が「ことし一年を一字で表すと『災』となるようですが、我々は災いでは済まされない。災い転じて福となす。福の方に持って行かなければならない。そんなことを休みの間に考えてほしい」と求めた。ことしのイベントとして春のラ・フェスタ・プリマヴェラや野口キャンプ場にキャンピングカーがたくさん訪れ、相乗効果で利用客が増えていることなどを振り返った上で、来年3月には日高港に飛鳥Ⅱが初寄港することを紹介し、「おもてなしをどうするか、皆さんにも手伝ってもらいたい」と成功へ協力を呼びかけた。新年に向けては、課題である人口減に触れ「人口減といっても、いいこともある。例えば鉄道とアートを組み入れた紀の国トレイナート、過密ダイヤではできない、無人駅があるからこそできる。過疎のメリットを生かした取り組みといえる。皆さんもこれからいろいろ考えるときに、負になるものの良さをどのように導き出すか考えてほしい。新しい年が良い年になるように、ゆっくり休みを楽しんでください」と話した。山田勝人市議会議長も「来年も引き続き、市民に寄り添った行政運営に取り組んでほしい」と呼びかけた。
写真=職員に訓示する柏木市長