お~い、こっちや、早く!

 印南町で27日、列車走行中の南海トラフ巨大地震発生を想定した訓練が行われ、町内の中学生や住民ら約400人が参加。緊急停車した列車から下りて速やかに高台の役場まで避難した。

 JR西日本和歌山支社と町の合同津波避難訓練。南海トラフを震源とするマグニチュード9・1の巨大地震が起き、6両編成の御坊方面行き特急列車が印南駅の手前約300㍍で緊急停止したという想定で実施した。

 列車停止後、津波の到達を想定して扉が開けられ、乗客役の参加者たちが下車。高齢者や車いす利用者を助けたりしながら線路上を逃げた。JRや町の職員らが「こっちや、早く逃げて」「走ってー」と声をかけ、近くの踏切から400㍍先の役場まで誘導。伊藤義彦支社長は「皆さんが率先して避難行動をとることで多くの人を救うことにつながる。今後も訓練を重ね、地域から犠牲者ゼロを目指したい」と力を込めた。日裏勝己町長は「町でも防災対策は講じているが、万が一のときは、その場にいる人にかかっている部分がある。どうやって逃げ、どうすれば助けられるか勉強になったと思う」とあいさつ。参加した印南中3年の村上香汰君は「どうやって逃げたらいいかよく分かった」と話していた。

写真=線路上を避難する参加者

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