高校生がアナウンサーに

 日高高校で先日、災害発生時に被害状況や避難者情報などをラジオのFM放送で発信するための臨時災害放送局の設置訓練が行われた。同様の訓練を県内各地で行っている県情報化推進協議会(WIDA・ワイダ)が主催。日高の生徒たちも原稿作成やアナウンサーとして活躍した。

 この訓練は有事の際、スムーズに放送局を設置するのと、電波がどこまで届くかを調査するためだが、特徴的なのは高校生もスタッフの一員として参加すること。原稿作りでは御坊市役所の防災担当職員が開く記者会見に記者として参加し、さまざまな情報を取材。その中で、住民に伝えるべき内容を抽出し、原稿にまとめる。最後はアナウンサーとしてマイクの前で制作した原稿を読み上げた。

 取材や原稿作成は限られた時間の中でする必要があり、生徒たちは放送時間が迫ると少し慌てながらも何度も間違いがないかチェック。放送では緊張して時折詰まったり間違える場面もあったが、きちんと言い直し、情報を電波に乗せた。放送を終えた生徒の一人は、緊張から解放されてほっとしたようだったが、「実際に放送が必要になった場合に今回の経験を生かせると思う」と自信に満ちた表情で語っていた。

 ラジオ放送は機材がそろっても取材やアナウンサーなど、一般のボランティアがすぐにできるものでなく、経験が必要。そんな時には今回体験した高校生たちも必ず役立つはず。高校生という立場上、行動に制限はあるだろうが、人材が不足する災害直後には、重要な人材として活躍が期待できる。大災害発生時、ラジオから流れる高校生の声が、被災者を励ますことになるのかもしれない。(城)

関連記事

フォトニュース

  1. う~ん、とってもボタニカル

写真集

戦争体験者に聞く 終わらざる夏

  1. 乳飲み子抱え上海から引き揚げ 御坊市島に暮らす98歳の嘉美(よしみ)さんは、1921年(大正1…
  2. 34年前、活字にならなかった一冊の本 活字の本として出版されることのなかった、一冊の戦争体験集…
  3. 船団護衛の海防艦で南方へ 1923年(大正12)8月19日、夏目英一さん(95)は日高郡旧野口…
  4. 千人針と250人分の寄せ書き発見 「あれ、これは何やろ」 1999年(平成11)8月、母の薫(か…
  5. 飛行兵志願も母が反対 小瀬輔造さん(89)は1930年(昭和5)1月7日、日高川町…

日高地方などのイベント情報

  1. いなみまめダムマラソン

    11月 3 @ 8:00 AM

Twitter

書籍レビュー

  1.  「バイバイ、ブラックバード」を読むと、原典に当たる太宰治の「グッド・バイ」が読みたくなったので、文…
  2.  作者の生まれは明治18年。明治45年に執筆され、初版は大正10年とかなり古いですが、繊細な描写が特…
  3.  6月19日は桜桃忌。芥川龍之介の河童忌、司馬遼太郎の菜の花忌ほど有名ではありませんが、太宰治の命日…
  4.  銀行に7年間勤務した経験を持ち、「半沢直樹」「陸王」「ルーズヴェルト・ゲーム」など人気ドラマの原作…
  5.  幅が狭く、カーブが続き、前から車がくればすれ違うこともできず、一つ間違えば谷底に転落してしまう…。…
ページ上部へ戻る