諦めない大激戦に感動

 「春の高校バレー(春高バレー)」の愛称で親しまれている第71回全日本バレーボール高校選手権大会の県代表決定戦(決勝)が先日、和歌山市の県立体育館で行われ、取材した。対戦は男子が開智―和歌山工、女子が開智―和歌山信愛。日高地方から4チーム合わせて6選手がベンチ入りし、彼、彼女らの姿をカメラのレンズで追った。

 結果は既報の通り男子は開智、女子は和歌山信愛が勝利。ともに全国大会(来年1月5日から武蔵野の森総合スポーツプラザ)の出場権を獲得したが、なかでも女子の試合はフルセットの大接戦だった。第1セットを開智が先取すると、第2セットを和歌山信愛が奪い返し、第3セットは再び開智。そこから第4セットを和歌山信愛がものにし、最終第5セットは和歌山信愛が制した。5セットのうち3セットがジュースにまでもつれ込む大激戦。最終セットも先に開智がマッチポイントを握ったが、あと1点を取り切ることができなかった。

 5年連続34回目の優勝を飾った和歌山信愛と、6月のインターハイに続いて5年ぶり6回目の春高切符を目指した開智。会場内には両校の大声援が響くなか、勝敗を分けたのは単に技術の差ではないだろう。両チームともリードを許しても諦めず、劣勢時も粘り強く逆転に次ぐ逆転のシーソーゲーム。そんななか、和歌山信愛のリベロで主将を務める西川凌選手(3年、日高中卒)の得点ごとに見せる満面の笑みと仲間を鼓舞する大きな声が印象的だった。試合後インタビューでは指導や応援、そして保護者への感謝でいっぱい。輝く涙と笑顔がまぶしかった。彼女を含め、感動をくれた選手、健闘にあらためて拍手を送りたい。(笑)

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