師走でも心に余裕を

 きょうから最終月の12月に入った。子どもたちにとっては冬休み、クリスマスや年末行事などと楽しいことが目白押しだ。半面、大人というと、「もう1年が終わってしまう」となんとなく切ない気持ちにもなるのではなかろうか▼12月は「師走」とも呼ばれる。語源の由来はいくつか説があるようだ。最も有名なのが師(坊さん)も走る忙しさという説で、家々で読経などの仏事を行うために師が走り回るということに由来している。師は僧侶という意味ではなく、先生や師団(軍隊の単位の1つ)を指しているという説もある。他には「終わる」という意味の「果つ(はつ)」が語源となったという説もあるという▼いずれにしても昔の人たちも生活する中でせわしなさを感じていたのだろう。案外暇という人もおられるかもしれないが、筆者の場合も結構忙しい。正月の新年号の取材など普段にない仕事が加わってくるからだ。各家庭でも大掃除やお節料理の用意など正月準備に向けて普段の月よりも忙しくなるのではないだろうか▼12月は最も交通事故が多い月でもある。2016年の発生状況でみると、1~11月の平均より約1・2倍多く、死者数では約1・3倍となっている。忙しさから心に余裕がなくなり、注意力が欠けて安全確認を怠ってしまいがち。日が暮れるのも早くなり、薄暗くなった道路を渡ろうとする歩行者が確認しづらくなったりすることもある。わずかな運転ミスでも大事故につながる可能性がある▼1日からは「わかやま冬の交通安全運動」がスタートした。無事に年を越し、安心して正月を迎えたい。ハンドルを握った時は心に余裕を持ち、細心の注意を払う必要がある。(雄)

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