
本年度の食品衛生事業者功労に対する厚生労働大臣表彰が決まり、日高地方ではみなべ町北道、和洋菓子店「みさき堂」店主の三前雅信さん(72)が選ばれた。南紀食品衛生協会の副会長を務め、業界の指導育成などに特に顕著な功績があったことが認められた。三前さんは「会員の皆さんとともにやってきた。周囲の支えのおかげ」と話している。
三前さんは創業100年を超える「みさき堂」の3代目店主。2009年から南紀食品衛生協会の前身となる田辺・みなべ食品衛生協会で副会長に就き、現在まで9年間にわたって歴任。07年からは食品衛生指導員としても活躍し、会員の事業所で巡回指導なども行っている。手洗いマイスターの資格も有し、小学生に手洗い方法を指導し、衛生の向上に力を注いでいる。三前さんは「近い将来に導入される食品衛生管理手法の1つの『HACCP(ハサップ)』に取り組んでいきたい」を今後の抱負を述べ、受賞については「自分自身も安全・安心に心がけてきたが、周りの皆さんに相談したりして協力していただいた。受賞は皆さんのおかげ」と話している。
本年度の受賞は三前さんを含めて県下で3人と1施設。表彰式は東京都中央区の明治座で行われた。
写真=厚生労働大臣表彰を受けた三前さん