みなべの新福寺で51年ぶり晋山式

 みなべ町山内の西山浄土宗、無量山新福寺で11日、秀空武俊(原田武俊)住職(77)が退き、長男の圓空俊覚(原田俊覚)副住職(44)が住職を引き継ぐ儀式、晋山式が行われた。昨年、第三十六世武俊氏が住職歴50年を迎えたのを機に退山・晋山の話が持ち上がり、晴れて俊覚氏が第三十七世に就任。和讃隊、総代、近隣住職ら約100人が見守るなか、本堂での晋山式に臨んだ。

 新福寺は1967年4月、第三十五世貫空俊一住職が他界し、後を受けて武俊氏が住職に就任。以来、本堂の再建や庫裏の改築、山門の建立などの事業を進め、住職歴50年を迎えた昨年、総本山光明寺から表彰を受けたのを機に、総代役員会等で世代交代の話が持ち上がり、ことし3月の檀徒総会で51年ぶりとなる新住職就任(晋山式)が承認された。

 俊覚氏は親請けの玉井家(山内)の仏壇に住職就任を報告後、寺の前で待つ和讃隊、総代役員、一般檀信徒、近隣住職らの行列に合流。南部新橋たもとの「水神さん」の前から寺まで百数十㍍をゆっくりと進み、頭に水冠、手には払子(ほっす)と錫杖(しゃくじょう)を持って山門をくぐった。

 武俊氏の退山式に続いて行われた晋山式では、俊覚氏に光明寺から住職の辞令が交付され、武俊氏からは寺の過去帳が手渡され、俊覚氏が第三十七世住職に就任。俊覚氏は本尊の阿弥陀如来に誓いの言葉を述べ、集まった総代、檀信徒らに「こうして無事に晋山させていただけたのも、幼少のころから私と弟をかわいがってくださった、ここにおられる皆さまのおかげ。お祝いのお言葉もいただき、感激で胸がいっぱいです」と感謝し、「いまの私はまだ力不足ですが、新福寺の法灯護持のために努力していきたいと思います」とあいさつした。

写真=山門をくぐり晋山する俊覚新住職

関連記事

フォトニュース

  1. ご協力お願いしま~す

写真集

戦争体験者に聞く 終わらざる夏

  1. 乳飲み子抱え上海から引き揚げ 御坊市島に暮らす98歳の嘉美(よしみ)さんは、1921年(大正1…
  2. 34年前、活字にならなかった一冊の本 活字の本として出版されることのなかった、一冊の戦争体験集…
  3. 船団護衛の海防艦で南方へ 1923年(大正12)8月19日、夏目英一さん(95)は日高郡旧野口…
  4. 千人針と250人分の寄せ書き発見 「あれ、これは何やろ」 1999年(平成11)8月、母の薫(か…
  5. 飛行兵志願も母が反対 小瀬輔造さん(89)は1930年(昭和5)1月7日、日高川町…

日高地方などのイベント情報

現在予定されているイベントはありません。

Twitter

書籍レビュー

  1.  「バイバイ、ブラックバード」を読むと、原典に当たる太宰治の「グッド・バイ」が読みたくなったので、文…
  2.  作者の生まれは明治18年。明治45年に執筆され、初版は大正10年とかなり古いですが、繊細な描写が特…
  3.  6月19日は桜桃忌。芥川龍之介の河童忌、司馬遼太郎の菜の花忌ほど有名ではありませんが、太宰治の命日…
  4.  銀行に7年間勤務した経験を持ち、「半沢直樹」「陸王」「ルーズヴェルト・ゲーム」など人気ドラマの原作…
  5.  幅が狭く、カーブが続き、前から車がくればすれ違うこともできず、一つ間違えば谷底に転落してしまう…。…
ページ上部へ戻る