
20日宵宮、21日本祭りとなる美浜町吉原、松原王子神社(小竹伸和宮司)の秋の祭礼、吉原祭。ことしはお旅所で初めて中学生女子生徒2人のみこによる祭祀舞が奉納されるほか、新濱組が獅子頭新調や屋台改修を行っており、例年以上に盛り上がりそうだ。
祭祀舞は本祭りの日の午後1時すぎ、煙樹ケ浜沿いのお旅所で行われる神前式の中で「豊栄舞(とよさかまい)」が披露される。「祭りを盛り上げよう」と初の奉納となり、みこ役は松洋中1年の田端美波さん(13)=田井=と日高附属中1年の石永琉愛さん(12)=吉原=の2人が担当。総代会事務局の酒井睦浩さん(66)=吉原=らが研修を受けたうえで指導に当たってきた。7月5日から週1回のペースで練習を重ね、今月12日に新浜消防車庫2階であった練習ではみこ衣装姿で本番さながらに優雅な舞を見せていた。みこの2人は「衣装を着ると重たくてやりにくいですが、舞はばっちりです」と笑顔でアピール。総代会会長の松本繁樹さん(71)=田井=は「神様を敬い、これから多くの人がみこをやってくれるようになれば。初の奉納なので、皆さんぜひ見に来てください」と呼びかけていた。
新濱組は雄、雌の獅子頭を14年ぶりに新調したのをはじめ、雌の獅子舞の幕を31年ぶりに新しくした。2002年の新調以来初の改修となった屋台はより多くの若中が参加できるように担ぎ棒を3本から4本に増やし、タイの組印と「新濱」の文字が記されたどろ幕も17年ぶりにリニューアル。どろ幕はことし2月に他界した、氏子で祭り好きだった石本哲也さんの寄贈で、その他の費用は自主財源で賄った。13日には同神社で若中ら約20人が参加して清祓いが行われ、行司の川畑浩一さん(60)=吉原=と白樫正敏さん(59)=同=は「ことしは、いい祭りになりそうです」と話していた。
写真=衣装を着て「豊栄舞」を練習