日高町の鹿ケ瀬峠で紀伊路ウオーク

 熊野古道紀伊路語り部の会(海南市、柴田雄蔵会長)はことし3月から来年5月までの全13回、和歌山から田辺市内までをコースにウオーキングイベント「語り部と歩く 熊野古道紀伊路130㌔」を行っており、17日には第6回として日高地方入りした。愛好家ら約60人が日高町原谷、鹿ケ瀬峠の熊野古道を散策。現存する最長の石畳道に歴史とロマンを感じていた。

 同会は、これまで県が主催するウオークイベントに語り部を派遣するだけだったが、より多くの人に熊野古道の魅力を知ってもらおうと、初めてイベントを企画、主催。第1回から第12回までと番外編があり、各回で2日間の日程を設定した大規模な古道ウオークで、これまで第5回まで行っており、いずれも好評となった。

 第6回となる鹿ケ瀬峠のコースも60人の参加があり、3班に分かれて語り部が案内。全長503㍍の石畳道は熊野九十九王子社を巡りながら熊野三山に参詣するための古道のうち、現存する最長の古道。かつて鹿ケ瀬峠を越える最も近道でありながらも一番の難所とされており、参加者は当時の旅人の苦難に思いをはせながら、熊野の歴史を満喫していた。3年前に東海道を歩いて古道散策に興味を持ったという和歌山市の荒武かづみさん(67)は「このウオーキングには最初から休まず参加しています。鹿ケ瀬峠に来るのは2回目で、石畳に深い歴史を感じます」とにっこり。日高川町土生の中野実さん(73)は「20代から歩き始め、北アルプスにも登った。鹿ケ瀬峠はやはり石畳が魅力ですね」と話していた。柴田会長(75)は、「毎回、イベント開催地の人たちも多く参加してくれています。これまで参加したい気持ちがあったが、その機会がなかったのだと思います」とし、「今回のウオーキングの前には、日高町のボランティア(語り部の会、役場、日高振興局、楽歩会、シルバー人材センター、原谷有志ら)が古道の清掃もしてくれました。下見に来た時には9月の台風21号の影響で倒木などがひどかったですが、見違えるようになりました」と感謝していた。第6回は今月27日にも実施。第7回から11回までは御坊市や印南町など日高地方がコースとなっている。

写真=鹿ケ瀬峠の石畳を歩く参加者

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