
スポーツニッポンなど主催の第4回西日本日本拳法社会人個人選手権大会が14日、大阪市立東淀川体育館で開催され、和拳連湯浅支部所属で和歌山病院勤務の入田和樹選手(32)=日高川町入野=が、3段以上の強豪が集まる高段の部初出場で優勝を飾った。得意の右ストレートが冴え、全4試合すべて1本勝ち。プロ総合格闘技大会のオファーも届いており、今後の活躍に目が離せない。
高段の部には西日本を中心に北海道や関東などから実力の高い20人が参加し、トーナメントで争った。入田選手は初戦を得意の右ストレートで勝利すると、準々決勝で九州の選手を内股からの組技で1本勝ち。準決勝は2分の試合時間で勝負がつかず、無制限の延長戦を右ストレートで勝利。決勝も延長戦に入り、ひざ蹴りを決めて栄冠を手にした。
総合格闘技と両立する格闘家。ことし6月にはプロの格闘技イベントのヘビー級タイトルマッチに初参戦し、見事王者に輝いた。総合格闘技の練習にかたよったまま臨んだ9月の日本拳法全日本個人戦は、まさかの1回戦負け。根っからの負けず嫌いで、1カ月間、週5日を日本拳法の練習に費やして挑んだ今回の西日本大会で見事結果を出した。「どんな大会でもすべて優勝する気持ちで臨んでいますが、練習不足で勝てるほど日本拳法は甘くないことを痛感し、あらためて日本の武道の奥深さも感じました。来年は全日本で優勝を目指したい」とやる気満々。
総合格闘技のイベントや大会へのオファーが来ており、「まだ正式に試合は決まっていませんが、どこでもどんな相手でも、いつでも戦えるよう、しっかりトレーニングして準備しておきたい」とプロ格闘家としてもさらに高みを目指す。国内の格闘技界から注目されている入田選手の今後の活躍が期待されている。
写真=西日本大会で優勝した入田選手